
買う前の疑問をチャットで受けたい店に向く
Tidioのカゴ落ち対策は、商品を選んだ後に迷っている人へ、チャットで相談のきっかけを用意したい店に向きます。 カゴ落ちとは、商品を買い物かごに入れた後、購入を終えずに離れることです。いきなり値引きを提案するより、送料や使い方など、購入前の疑問を聞ける入口から試すと店の接客に合わせやすくなります。
TidioはShopify向けの追跡設定と、Cart abandonedというFlowsのテンプレートを案内しています。Flowsは、あらかじめ決めた条件に応じてメッセージや処理を進める仕組みです。公式のカゴ落ち追跡ガイド(2026年10月3日確認)
この記事は、FAQにAIで答えるLyroの設定や注文状況の回答ではなく、買い物途中の人に出すフローの導入判断を扱います。まだTidioを設置していない場合は、導入ガイドでチャットの基本設定を確認し、今回の目的を一つに絞って無料体験へ進んでください。
フローとカゴ落ちメールの役割を分ける
同じ「カゴ落ち対策」でも、サイト上の相談と、後から届くメールは別の体験です。 Shopifyの購入手続き離脱メールには、購入を再開するためのリンクを案内する仕組みがあります。Shopifyの離脱した購入手続きの案内
Tidioのチャットで「配送について質問はありますか」と尋ね、別のメールツールで後日購入を思い出してもらうなら、両者の役割を分けられます。一方、どちらも同じ割引を急いで出すと、店として何を伝えたいかが曖昧になります。既存の施策を止める前に、送る場所、タイミング、案内する内容を書き出して比べましょう。
「買い物かごに商品がある」「連絡できるメールアドレスが分かる」「メールを送ってよい条件を満たす」は同じ意味ではありません。チャットの追跡設定だけで、すべての訪問者へメールを送れると考えないことが大切です。メール配信は、使っている配信機能側の条件を確認します。
店内では、チャットは疑問を解消する入口、メールは購入を再開する案内、というように主な役割を一文で表せる状態にしておきましょう。それぞれの内容を見直すときも、何のための施策かを判断しやすくなります。
料金はFlowsの対象訪問者枠を見る
Flowsを使う判断では、有人対応の会話枠やLyroのAI会話枠と、Flowsの枠を分けて確認します。 Tidioの料金ページは、有人対応、AI、Flowsを異なる利用単位で説明しています。公式料金(2026年10月3日確認)
「チャットを使えるプランだから、すべての自動化を同じ枠で使える」とは考えず、今回使う機能名を申込み画面で確認しましょう。無料枠で設定を試す場合も、枠の対象、更新時期、有料プランへ変える場合の条件を見ます。Tidioには無料プランと7日間の無料体験が案内されていますが、導入時には自分のアカウントに表示される範囲を確認してください。
予算を考える際は、まずカゴ落ち対策として接触したい人と、通常の問い合わせ対応の量を分けます。売上の増加を先に予算へ織り込むのではなく、どの相談を減らし、何を案内するかを決めてから試す方が、続ける理由を説明できます。
アプリの提供内容はShopify App Storeでも確認できます。詳しい費用の読み方は料金ガイドを参照し、今回はFlowsの設定に必要な項目へ絞りましょう。
Shopifyの追跡を有効にしてテンプレートを確認する
公式手順では、Shopifyの追跡を有効にしてからCart abandonedフローを設定します。 Shopify以外のサイト向けにはコードを使う別の案内があるため、Shopifyの店でそのまま混ぜて作業しないようにします。Tidioの公式設定手順
- SettingsのTrackingからManage trackingを開く。
- Shopifyを選び、設定を保存する。
- FlowsでIncrease SalesのCart abandonedを探す。
- New Eventのabandoned cartという開始条件を確認する。
- 自店の案内に合わせて文面を整え、対象のストアで確認する。
開始条件とは、フローが動き始める合図のことです。テンプレートの文章を編集するときに、その合図まで別のものへ変えてしまわないようにしましょう。まずは公式の構成を読み、メッセージをどう変えるかを決める順序にします。
テーマや他のアプリを変更した直後なら、チャットがストアに表示されるかも見ます。追跡設定を保存したことと、お客さんに意図した案内が出ることは別の確認です。フローの文面だけを見て完了にせず、実際の買い物の流れに沿って表示を確かめます。
最初の文面は、質問しやすい一言にする
初回は割引の強さより、何を相談できるかが伝わる文章を選びます。 たとえば「送料やサイズで迷っていたらお聞かせください」なら、店が受けたい質問を示せます。これは文面の提案例で、Tidioの標準文面ではありません。
選択肢を使う場合は、店が対応できる内容に絞ります。配送、商品選び、返品条件のように分け、それぞれの先でどこを案内するかを決めます。選択肢を増やすほど便利になるとは限りません。お客さんが選んだ後に同じ質問を繰り返さなくて済むかを見ましょう。
値引きを使う場合は、既存の割引との併用、対象商品、利用期限を店側で整理します。通常の質問に答えるだけで解決する相談と、販促として割引を出す場面を分けると、値引き前提の案内に偏りにくくなります。配布するクーポンの条件は、実際に利用できるものと一致させてください。
営業時間外の案内も整えます。すぐに担当者が返せないときは、返信できる時間帯や問い合わせ先を具体的に示す方が自然です。チャットを開いた人が「誰かが今すぐ返してくれる」と受け取る文面を使うなら、担当者の勤務時間と通知の受け取り方を合わせて確認します。
よくある質問と公開前の確認
購入を終えた人と、まだ迷っている人の両方を想定して確認します。 同じブラウザーでの短い確認だけでなく、店がよく使われる端末でも文章の見え方を見ておくと、運用を始めやすくなります。
Lyroを使わないと設定できませんか?
今回の公式手順はFlowsのCart abandonedを対象にしています。LyroはAIの回答機能として別に考え、まずフローの条件とメッセージを確認します。両方を導入する場合も、使う枠と役割を分けてください。
すでにカゴ落ちメールがあっても使えますか?
検討できます。既存メールと同じ内容を重ねる前に、チャットでは購入前の疑問を受け、メールでは後から再開を案内するなど、役割を決めます。実際に届く内容を時系列で並べ、お客さんからどう見えるか確認しましょう。
最初に何を記録すればよいですか?
表示された場所、送った文面、選ばれた相談、担当者が対応できたかを簡潔に残します。反応が少ない場合もすぐに割引を強めず、表示と内容が目的に合っているかから見直します。
次の一歩は一つの相談フローを試す
Tidioの無料体験では、カゴ落ち対策のフローを一つに絞って動きを確認しましょう。 Shopifyの追跡、開始条件、案内文、返信先の四つがつながれば、継続するかを判断する材料になります。
既存メールの担当者にも文面を共有しておくと、別々の窓口から食い違う案内を送ることを防げます。最初から複雑な分岐を作るより、よくある購入前の疑問を一つ受けられる状態を目指してください。


