無料の小さな枠から始め、利用が増えたら段階的に有料へ進むチャットボット導入の流れを表したイラスト

Shopifyのチャットボットは、Tidioの無料プランから始めるのが現実的

Shopifyにチャットボットを無料で付けたいなら、Tidioの無料プランでライブチャットとFlows(ルールで動く自動案内)を動かし、AI回答のLyroは無料の50会話で試す、という始め方が進めやすい選択です。 無料プランは月額0米ドルで、有人対応の会話は月50件、席は10席までです。カード登録なしの7日間の体験もあります。

ただし、無料で使えるのは「入り口の枠」です。AIがずっと無料で答え続けるわけではありません。この記事では、無料プランでできること、できないこと、Shopifyへの導入手順、有料に上げる目安の順に説明します。

2026年10月13日に確認したTidioの料金ページ、Shopify App Store掲載、TidioのShopify連携ページをもとにしています。料金の全体像はTidioの料金ガイドに任せ、ここでは「無料で始める」ことに絞ります。

次の行動は、Tidioの無料プランに登録してShopifyに接続し、よく来る質問を1つだけボットに答えさせてみることです。

Shopify チャットボット 無料の選択肢と、Tidioが向く店

無料でチャットボットを試す手段は複数ありますが、「ライブチャット・自動案内・AI回答を1つの画面で試せる」点で、Tidioは小さな店に向きます。 Shopify App Storeには、Tidio以外にも無料枠を持つチャット系アプリが並びます。この記事ではTidio以外の無料枠の数値は確認していないため、他アプリとの数値比較はしません。複数サービスを並べて選びたい場合はAIチャットボット4サービス比較を参照してください。

Tidioが向きやすい店の条件は次のとおりです。

  • 問い合わせが月に数十件程度で、まず費用をかけずに動きを見たい
  • 担当者が1人から数人で、同じ受信箱で返信したい
  • よくある質問(配送、返品、在庫)を先にボットに任せたい

逆に、最初から月に数百件以上の問い合わせがある店では、無料の枠は試用の意味が中心になります。その場合は後述の「有料に上げる目安」を先に読んでください。

無料プランでできること(2026年10月13日確認)

無料プランに含まれるのは、ライブチャット、月100人までのFlows、チケット管理、モバイルアプリ、SNS連携です。 料金ページとShopify App Store掲載で確認できた範囲を表にします。

Tidio無料プランの内容(2026年10月13日確認)
項目無料プランの内容
月額0米ドル
有人対応の会話(課金対象)月50件
席数10席
Flows(自動案内)案内を届けた訪問者100人。30日ごとに更新
Lyro(AI回答)50会話。一度きりで、毎月は戻らない
そのほかライブチャット、チケット管理、モバイルアプリ、SNS連携(Shopify App Store掲載)

ここでいうチャットボットは、2種類に分けて考えると整理できます。1つはFlowsで、「配送について聞かれたら案内を出す」のようにルールで動く自動案内です。もう1つはLyroで、店の資料を読んでAIが質問に答える仕組みです。無料プランでは、Flowsは月100人まで、Lyroは累計50会話までという別々の枠になっています。

TidioのShopify連携ページには、Flowsに40以上のテンプレートがあり、カゴ落ち回収や送料無料の案内などに使えると記載されています。ライブチャットでは、担当者が受信箱からカートや注文履歴を見られるとも書かれています。

無料プランでできないこと・枠が尽きたとき

無料の枠で足りなくなりやすいのは、Lyroの50会話と、月50件の有人対応会話です。 特にLyroの50会話は毎月更新されない一度きりの枠なので、継続的なAI対応の予算にはなりません。毎月更新されるLyro枠は有料パッケージ側で提供されます。

Shopify App Store掲載の有料プランの記載から、無料プランに含まれない機能も確認できます。

  • Lyroプランに記載されている「ネイティブのShopifyアクション」(注文状況の確認、返金、キャンセル、編集)。無料の50会話の中でどこまで使えるかは、アカウント内の表示で確認してください
  • Customer Serviceプランに記載されている、分析、訪問者リスト、営業時間設定、返信支援のAI
  • Tidioの表示を消す設定(有料プランのアドオンとして掲載)

また、Lyroは利用量が上限に達すると一時停止すると、Shopify App Store掲載に書かれています。無料の枠が尽きたあとどう見えるかは、公開前に自分のアカウントで確認しておくと安心です。

Shopifyに導入する5手順

導入はShopify App Storeの公式アプリから行い、ウィジェットを有効にするところまでが最初の作業です。 TidioのヘルプセンターはShopifyではアプリでの導入を勧めています。

  1. Shopify管理画面の「アプリ」で「Tidio」を検索し、Tidio Live Chat & AI Chatbotsを追加してインストールする
  2. Tidioのパネルに移動したら、アカウントを作成し、ウィジェットの見た目と最初のあいさつを設定する
  3. Shopifyのテーマ設定の「アプリの埋め込み」で、Tidio Chat Widgetをオンにして保存する(ヘルプには、テーマを変更するたびに有効にし直す必要があると書かれています)
  4. Flowsでテンプレートを1つ選び、配送や返品など、よく来る質問に答えるボットを有効にする
  5. Lyroに店の資料(配送・返品ポリシー)を読み込ませ、無料の50会話の範囲で回答を確認する

アプリでの導入とコードの手動貼り付けは、どちらか一方だけにします。両方を入れるとウィジェットが重複するためです。詳しい設定画面の流れはTidioの始め方にあります。

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最初に作る無料チャットボットの例

最初は1つの質問に絞ったボットを作ると、無料枠の消費も把握しやすくなります。 無料のFlowsは月100人まで、有人対応は月50件までなので、広く公開して枠を使い切るより、対象を絞って動きを見るほうが判断しやすくなります。

たとえば次のような組み立てが考えられます。

  • Flowsで「配送状況」「返品方法」「営業時間」の3択ボタンを出し、定型の答えを返す
  • ボタンで解決しなかった人だけ、ライブチャットで担当者につなぐ
  • Lyroは、配送・返品ポリシーのページを読み込ませて、無料の50会話で回答の質を確認する

注文状況を答えるLyroの動きについては、Lyroの注文状況の記事で扱っています。Lyroそのものの考え方はTidioとLyroの紹介記事にまとめています。

有料に上げる目安と、料金の見方

有料に上げる判断は、無料枠の消費が見えてから決めれば間に合います。 目安になるのは次の3点です。

  • 月の有人対応が50件を超え始めた(Customer Serviceは100会話で月額29米ドル、年払いなら月額換算24.17米ドル)
  • Lyroに継続して答えさせたい(Lyroは月額39米ドル、年払いなら月額換算32.50米ドルから。Lyro 50会話から)
  • Flowsの対象が月100人を超える(Flowsは2,000人の枠から月額29米ドル、年払いなら月額換算24.17米ドル)

金額はShopify App Store掲載(月払い・年払いの両方を併記)と料金ページで確認した数値です。料金ページ上の表示は月払い・年払いの区別が明記されていないため、契約前にMonthlyとAnnualを切り替えて確認してください。通常月と繁忙月での見積もり方は、Tidioの料金ガイドにまとめています。

料金の出典 ·

よくある質問

Q. Shopifyのチャットボットは本当に無料で使えますか。 Tidioの無料プランは月額0米ドルで、有人対応の会話は月50件、Flowsは月100人、Lyroは50会話(一度きり)の枠があります。枠を超えて使い続ける場合は有料プランが必要です。

Q. 7日間の体験が終わるとどうなりますか。 カード登録なしで始められ、有料プランを選ばなければ無料プランに切り替わります。選べる有料プランと金額は、体験中にアカウント内で確認できます。

Q. 日本語で使えますか。 TidioのShopify連携ページでは、Lyroの対応言語として英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、オランダ語、ポルトガル語、イタリア語などが挙げられています。日本語への対応は、このページでは確認できませんでした。日本語の店では、Lyroの回答を日本語で試して判断してください。

Q. 無料のまま使い続けられますか。 有人対応とFlowsの枠は月ごとの更新があり、問い合わせが少ない店なら無料のまま運用できます。Lyroの50会話は更新されないため、AI回答を続けるなら有料のLyroが前提になります。

次の一歩

Tidioの無料プランに登録し、Shopifyにインストールして、配送か返品の質問1つをボットに答えさせましょう。 カード登録は不要で、無料の枠がどれだけ減るかを自店の動きで確かめられます。

確認した公式資料(2026年10月13日確認)