
小規模なShopify店は、まずTidioの無料プランから。Intercomは席数と解決件数で課金される
結論から言うと、問い合わせが少なく、費用を段階的に増やしたい小規模ストアにはTidioが合わせやすく、サポートを複数の担当者で運用する体制を最初から組むならIntercomを検討する価値があります。差が出るのは機能の多さよりも、料金の数え方です。
- Tidio:プラン(Free・Starter・Growthなど)ごとに、会話数などの枠が決まっている。AIのLyroは追加枠として足す
- Intercom:担当者の席数(シート)に課金され、AIのFinは「解決(outcome)」1件ごとに課金される
本稿は、2026年10月19日に、Tidio・Intercomの公式料金ページ、IntercomのShopify連携ページ、Shopify App Storeの掲載、TidioのLyro対応言語のヘルプを確認した内容に基づきます。Tidio単体の料金の見方はTidioの料金の記事、Lyroの詳細はLyroの記事にまとめています。ここでは、2つを並べて選ぶ視点に絞ります。
比較表:料金の数え方・AI・無料体験の違い
先に全体像を表にします。いずれも2026年10月19日に公式ページで確認した内容です。
| 項目 | Tidio | Intercom |
|---|---|---|
| 課金の単位 | プランごとの会話数などの枠 | フルシートの席数+Finの解決件数 |
| 無料で使える範囲 | Freeプラン(月50件の対応会話、10席) | 無料プランの記載は未確認(14日間の無料体験あり) |
| 有料の入口 | Starter 24.17ドル、Growth 49.17ドルから | Essential 29ドルから/席(料金ページの表示) |
| AI | Lyro:50会話から追加(月32.50ドルから) | Fin:1解決あたり0.99ドル |
| 無料体験 | 7日間、カード登録不要。終了後はFreeへ | 14日間、カード登録不要、全機能とFin |
| Shopify連携 | Growth以上でネイティブのShopifyアクション | Shopify App Storeのアプリ。FinのShopifyデータ連携には条件あり |
出典:Tidio 料金ページ、Intercom 料金ページ(いずれも2026年10月19日確認)。Tidioの料金ページはMonthly/Annuallyの切り替えがあり、表示されている金額がどちらの請求周期かはページ上で明記されていません。購入前に請求周期を画面で確かめてください。
料金の見方:段階制のTidioと、使った分だけ増えるIntercom
費用の予測がしやすいのは、枠の決まったTidioです。 一方、Intercomは席数と解決件数に比例して増えます。
Tidioの料金
2026年10月19日時点の公式ページでは、Freeは月0ドルで対応会話50件・10席、Starterは24.17ドル(100会話)、Growthは49.17ドルから(250会話から)です。Lyroは追加のAIエージェントとして月32.50ドル(50会話)から、Flows(自動化シナリオ)は月24.17ドル(訪問者2,000人)から選べます。Freeでも、Lyroの最初の50会話は累計で無料、Flowsの最初の100訪問者は月ごとに無料と記載されています。内訳と注意点はTidioの料金の記事をご覧ください。
Intercomの料金
Intercomの料金ページでは、席数の単価が Essential 29ドル、Advanced 85ドル、Expert 132ドルと表示されています。Shopify App Storeの掲載には、同じ3プランが月払いで39ドル・99ドル・139ドル、年払いで348ドル・1,020ドル・1,584ドル(月あたり29ドル・85ドル・132ドル)と載っています。年払いの金額を12で割ると、料金ページの金額と同じになります。月払いを選ぶ場合は、App Storeの月払いの金額を基準に見積もってください。
Finは1解決あたり0.99ドルで、1つの会話で複数の質問に答えても課金は1回です。既存のヘルプデスクと併用する単独利用では、月の最低利用量が設定され、料金ページには例として50件が示されています。
同じ件数で並べると
単位が違うので、そのまま高い・安いは言えませんが、試算の入口として次のように置けます。月に100件の解決をFinに任せる場合、解決分は0.99ドル×100=99ドルで、これに最低1席分(料金ページのEssentialで29ドル)が加わります。Tidioは、StarterとLyroの追加枠を足した構成が出発点になります。どちらも、自店の問い合わせ数をあてはめて計算し直してください。
AI機能:LyroとFinの違いは、対応範囲より課金の仕組みに出る
どちらも、ストアの情報を読み込んで自動で回答するAIです。 比べるときは、回答の巧さを想像で比べるより、課金の数え方と連携の条件を確認するのが確実です。
- Lyro(Tidio):Freeプランで最初の50会話が累計で無料。以降は追加枠を買う方式。公式ヘルプには日本語が対応言語の一つとして載っています(Lyro多言語対応のヘルプ、2026年10月19日確認)
- Fin(Intercom):解決1件ごとに0.99ドル。会話が「解決」として数えられたときに課金される仕組みです
注文状況の問い合わせにAIを使いたい場合は、Lyroで注文状況を案内する方法で、Tidio側の手順を確認できます。Tidioのネイティブなショップ連携のアクションは、Growth以上で使えます。
Intercomの対応言語(日本語でのFinの回答など)は、今回の確認では公式の一次情報に当たれませんでした。日本語での運用を考える場合は、無料体験で自店の言語の問い合わせを試してください。
Shopifyとの連携:IntercomのFinは、条件を満たしてデータを読む
IntercomにはShopifyアプリがあり、Finに注文・商品データを読ませる連携も用意されています。 ただし、公式ページに条件が書かれています。
Shopify App Storeの掲載(2026年10月19日確認)では、Finがリアルタイムのデータで商品の案内や注文の問い合わせに答えること、受信箱から配送先の編集や返金ができること、複数ストアを1つのワークスペースにつなげることが説明されています。掲載の言語欄はEnglishのみで、評価は3.7(18件)です。
Finのデータコネクタについて、Intercomの連携ページ(2026年10月19日確認)は、次の条件を示しています。
- 現在は米国でホストされているIntercomワークスペースのみ対象
- 本番で使うにはJWTまたはメールOTPによるユーザー認証が必要
- 設定は Settings → Integrations → Data connectors から。Fin が使える機能は、選んだツールの範囲に限られる
小規模ストアでは、この設定を自分で組めるかが現実的な分かれ目になります。Tidioでは、ネイティブのShopifyアクションがGrowth以上に含まれ、導入の流れはTidioの導入ガイドにあります。
どちらを選ぶか:自店の問い合わせの形で決める
結論は次の表のとおりです。
| 自店の状況 | 先に試す方 | 理由 |
|---|---|---|
| 問い合わせが月に数十件、運営者1〜2人 | Tidio | Freeプランで始められ、枠の範囲で費用が固定される |
| AIの解決数に応じて費用を払いたい | Intercom | Finは解決1件ごとの課金。使った分だけ増える |
| 日本語で回答させたい | Tidio | Lyroの対応言語に日本語が載っている。Intercomは今回未確認 |
| 複数の担当者・複数ストアで運用 | Intercom | 席数単位の料金体系と、複数ストア対応が公式に説明されている |
Tidioを選ぶ場合は、まず無料のプランで会話の流れを確認できます。
他のサービスも含めて検討するなら、Tidioの代替サービスの記事が選び方を整理しています。口コミや評価の見方はTidioのレビューにあります。
よくある質問
TidioとIntercomは無料で使えますか? Tidioにはずっと使えるFreeプランがあります。Intercomは14日間の無料体験(カード登録不要)が料金ページに記載されています。IntercomのFreeプランについては、今回は確認できていません。
Intercomの料金が29ドルと39ドルで違って見えるのはなぜですか? 公式の料金ページは29ドル、Shopify App Storeの掲載は月払い39ドル・年払い348ドル(月29ドル)と表示しています。年払い348ドルを12で割ると29ドルで、料金ページの金額と一致します。月払いで契約するなら39ドルを基準にしてください。
Finの料金はどう決まりますか? 1解決あたり0.99ドルです。複数の質問に答えても、1会話につき課金は1回です。
Lyroは日本語に対応していますか? 公式ヘルプのLyro多言語対応の記事で、対応言語として日本語が挙げられています(2026年10月19日確認)。
後から乗り換えられますか? 会話履歴や自動化の設定は、そのまま移せるとは限りません。始める前に、残したい情報をリストにしておきましょう。
次の一歩は、Tidioの無料プランで自店の問い合わせを流してみること
Tidioは、Freeプランで月50件の対応会話、ライブチャット、チケット管理が使え、Lyroの最初の50会話も無料です。まず自店でよくある質問を3つ選び、Lyroに答えさせてみましょう。一方でIntercomを比べるなら、14日間の無料体験で、同じ質問への回答と費用の出方を確かめられます。
料金の出典 ·
確認した公式資料(2026年10月19日確認)




