問い合わせの数で増える費用と、担当者の席数で増える費用を、天秤の両側で見比べる説明イラスト

問い合わせ件数が増えやすいShopify店はGorgias、少人数で席数を抑えたい店はFreshdeskから試す

結論から言うと、差が出るのは機能の数ではなく料金の数え方です。Gorgiasは月間のチケット数(問い合わせ1件のまとまり)とAIが対応した件数で費用が増え、Freshdeskは担当者の席数とAIのセッション数で増えます。同じ店でも、問い合わせが多くて担当者が少ないか、問い合わせが少なくて担当者が複数いるかで、有利になる方が入れ替わります。

  • Gorgias:Helpdeskはチケット数のプラン制。AI Agentは自動対応1件ごとに課金
  • Freshdesk:Growth・Pro・Enterpriseの3プランを1席ごとに課金。AI Agentは最初の500セッションが各プランに含まれる
  • Shopify注文操作:Gorgiasは注文の作成・編集・複製まで、Freshdeskはキャンセル・返金・追跡番号の表示までが公式ページに載っている

本稿は、2026年10月26日にGorgiasの料金ページとShopify連携ページ、Freshdeskの料金ページ・製品ページ・Shopifyアプリのヘルプを確認した内容に基づきます。Gorgiasの料金の細かな読み方はGorgiasの料金の記事、Zendeskとの比較はGorgiasとZendeskの比較にあります。ここでは、Freshdeskと並べたときの違いに絞ります。

比較表:課金の単位・AI・無料体験・チャネル

先に全体像を表にします。いずれも2026年10月26日に公式ページで確認した内容です。

GorgiasとFreshdeskの課金・AI・無料体験・チャネル(2026年10月26日確認)
項目GorgiasFreshdesk
課金の単位月間チケット数(プランに含まれる枠+超過分)担当者の席数(1席・月の単価)
有料プランの入口Starter 月10ドル(月払いのみ、50チケット)Growth 月19ドル/席(年払い)
AIの課金AI Agent:自動対応1件ごと(年契約0.90ドル、月契約1.00ドル)Freddy AI Agent:各プランに最初の500セッション。追加は100セッション49ドル
AIによる担当者支援単独の項目なしFreddy AI Copilot:ProとEnterpriseのみ、1席あたり月29ドル(年払い)
無料体験7日間、全機能、カード登録不要14日間、Enterpriseプラン相当
Shopifyの注文操作注文の作成・複製・編集(出荷前)・返金・キャンセル、割引コード生成キャンセル・全額/一部返金・在庫戻し・追跡番号などの表示

出典:Gorgias 料金ページ、Freshdesk 料金ページ(いずれも2026年10月26日確認)。Gorgiasの料金は当サイトの料金記事・データと同じ値を使っています。Freshdeskの月払い価格は料金ページの本文に載っていないため、この記事には載せていません。月払いで使う場合は、申込み画面で価格を確認してください。

料金の見方:チケットが増えるGorgias、人が増えるFreshdesk

費用の増え方が違うので、自店の「問い合わせ件数」と「担当者数」を先に決めてから見積もります。

Gorgiasの料金:チケット枠と超過単価

Gorgiasの有料プランは、含まれるチケット数が決まっています。年払いの月額で、Basicは50ドルで300チケット、Proは300ドルで2,000チケットです。月払いではBasic 60ドル、Pro 360ドルと表示されます。超過分は、Starter・Basicで1件0.40ドル、Pro以上で1件0.36ドルです。Starterは月10ドルで50チケットを含み、月払いのみの案内です。

たとえば月に1,000件のチケットがある店を、年払いのBasicで受けると、50ドルに超過700件×0.40ドル=280ドルが加わり、合計は330ドルになります。年払いのProの300ドルの方が安くなるので、件数が増える店は枠の大きいプランを選び直す必要があります。これは公表単価からの概算で、実際の請求とは異なる場合があります。

Freshdeskの料金:1席の単価×人数

Freshdeskは、年払いでGrowth 19ドル、Pro 55ドル、Enterprise 89ドルが、1席・月の単価として表示されています。担当者が2人ならGrowthで月38ドル、3人ならProで月165ドルです。席を増やさなければ、問い合わせ件数が増えても基本料金は変わりません。

一方、繁忙期に応援の担当者を加えると席数がそのまま費用に反映されます。また、料金ページのメタ情報と本文で金額の表示が食い違っていたため、契約前に画面で請求周期と単価を確かめてください。

同じ店で並べると

問い合わせが月に300件で担当者が1人なら、Gorgias Basicの年払い50ドルに対して、Freshdesk Growthは19ドルです。問い合わせが月に2,000件で担当者が2人なら、Gorgias Proの300ドルに対して、Freshdesk Growthは38ドルです。ただし、必要な機能が上位プランにしか含まれない場合や、AIを使う場合は変わります。単価の比較だけで決めず、次の節でAIの費用も加えて見積もってください。

AIの課金:自動対応1件か、セッション数か

AIの費用は、数える単位が違うため金額を直接比べられません。 見積もりでは、自店でAIに任せたい問い合わせの件数をそれぞれの単位に置き換えます。

  • Gorgias AI Agent:自動化された対話1件あたり年契約0.90ドル、月契約1.00ドル。プランに含まれる枠を超えると1.50ドルです。自動対応1件は、Helpdeskのチケット1件にも数えられます
  • Freshdesk Freddy AI Agent:全3プランに最初の500セッションが含まれ、追加は100セッション49ドルです。セッションは、エンドユーザーとAI Agentの一意なやり取りを指します。メールのAI Agentは、最初のメールから72時間が1つの枠です

Gorgiasでは、AIが自動で完了した問い合わせがAI料金とチケット料金の両方に数えられる点に注意が必要です。Freshdeskでは、AIの追加費用は100セッション単位で発生します。どちらも、デモや無料体験で自店の問い合わせを流し、1日に何件が各社の単位に数えられるかを確認すると、月額の見通しが立ちます。

FreshdeskのAI Copilot(担当者の返信を支援する機能)は、ProとEnterpriseのみの追加オプションで、1席あたり月29ドル(年払い)です。Growthには含まれません。AIを担当者の補助にも使いたい場合は、席数×29ドルが加わる計算になります。

Shopifyの注文操作:できることの範囲が違う

注文の編集や作成までヘルプデスクで済ませたい店はGorgias、キャンセルと返金が中心ならFreshdeskの公式ページに載っている範囲でも足ります。

GorgiasのShopify連携ページには、次のことができると載っています。

  • チケット内の顧客プロフィールで、注文履歴を表示する
  • 注文の作成(電話対応中も)、複製、編集(出荷前)、返金、キャンセル
  • 割引コードの生成、商品の提案、注文ステータスの自動通知、カスタムワークフロー

FreshdeskのShopifyアプリのヘルプには、次の内容があります。

  • 注文番号、購入日、支払・配送ステータス、商品、配送先、出荷日、キャリア、追跡番号の表示
  • 注文のキャンセル(理由の選択)、全額または一部の返金、在庫戻し、顧客への通知
  • キャンセルできるのは、未払いの注文、または支払い済みで出荷準備前の注文のみ。出荷・履行後は使えません

なお、Gorgiasのページには、AIが単独で実行できる操作と、担当者の操作が必要な操作の区別が書かれていません。Freshdeskのヘルプも、記事の更新時期が古い可能性があります。注文操作をAIに任せるつもりなら、デモで「この操作はAIだけで完了するか、担当者の承認が必要か」を質問してください。Gorgias側の手順は注文操作の記事に整理しています。

チャネル:日本向けの窓口に影響する違い

使いたいチャネルが決まっているなら、その窓口がどのプランで使えるかを先に確認します。

Gorgiasは、メール、ライブチャット、SMS、音声、ソーシャル、問い合わせフォーム、TikTok Shopに対応すると料金ページに載っています。音声とSMSは任意で追加する機能で、通話やSMSの量に応じた従量課金が加わる可能性がありますが、料金ページの説明は明確ではありません。他サービスとの連携はGorgiasの連携の記事で整理しています。

Freshdeskの製品ページには、WhatsApp、Messenger、Instagram、LINE、Microsoft Teams、Slackとの連携が載っています。ただし、料金ページにはチャネルのプラン別の内訳が載っていません。プラン別のチャネルと、電話の同梱の有無や別料金は、申込み前にFreshdeskで確認してください。日本の顧客がLINEで問い合わせてくる店は、Freshdeskの連携を試す価値があります。

どちらを選ぶか:自店の問い合わせの形で決める

結論は次の表のとおりです。目安であり、最終判断は無料体験で自店の問い合わせを流してから行ってください。

自店の状況別に先に試す方の目安
自店の状況先に試す方理由
問い合わせは多いが、担当者は1〜2人Freshdesk席数で課金されるため、件数が増えても基本料金は変わらない
問い合わせは月に数十件で、費用を抑えて始めたいGorgiasStarterは月10ドルで50チケットを含む(AIは別料金)
注文の編集・作成・複製までヘルプデスクで済ませたいGorgias公式ページに注文の作成・編集・複製が載っている
担当者が多く、AIも各自の返信支援に使いたい要見積もりFreshdeskは席数×AI Copilotの追加(Pro以上)が必要
LINEなど、メッセージアプリで受けたいFreshdesk製品ページにLINEなどとの連携が載っている

Shopifyの注文対応を軸にサポート窓口を整えるなら、まずGorgiasで自店の注文相談を流して、費用の出方を確かめましょう。

Gorgiasのデモを申し込む

よくある質問

GorgiasとFreshdeskでは、どちらが安いですか? 問い合わせ件数と担当者数で変わります。件数が少なく担当者が複数なら、Gorgiasのチケット課金が有利な場合があります。件数が多く担当者が少ないなら、席数課金のFreshdeskが有利な場合があります。上の概算の考え方で、自店の数字をあてはめてください。

Freshdeskに無料プランはありますか? 料金ページには記載がなく、同社の比較ページの記載とも食い違うため、この記事では有無を断定しません。申込み前に、公式ページで確かめてください。

GorgiasのAIは追加費用がかかりますか? AI Agentは自動対応1件ごとに課金され、プランに含まれる枠もあります。Starterは30件の自動対応を含みます。自動対応はチケットにも数えられる点を、見積もりに加えてください。

無料で試せますか? Gorgiasは7日間の無料体験(全機能、カード登録不要)、Freshdeskは14日間の無料体験(Enterpriseプラン相当)が公式ページに載っています。

Freshdeskの電話機能は使えますか? 電話の同梱や別料金は、公式の料金ページに載っていません。電話が必須の店は、申込み前に公式の営業窓口で確認してください。

次の一歩は、Gorgiasで自店の注文相談を処理してみること

まず、直近1か月のチケット数と、そのうちAIに任せたい件数、必要なチャネルを書き出します。次に、Gorgiasの7日間の無料体験で注文のキャンセルや返金などの相談を一通り処理し、費用の出方を確かめてください。Freshdeskも並べるなら、14日間の体験で同じ相談を流し、席数と追加費用を同じ条件で試算します。

料金の出典 ·

確認した公式資料(2026年10月26日確認)