
Gorgiasの連携は、Shopifyを最初に、次に受信口、最後に周辺アプリの順でつなぐ
Gorgiasの連携は、役割で3つに分けると選びやすくなります。
- ストア連携:Shopifyをつなぎ、注文情報を問い合わせの横に出す
- 受信口(チャネル):メール、Instagram・Messenger、WhatsApp、電話などから問い合わせを受ける
- 周辺アプリ:Klaviyo、Recharge、配送追跡、返品、レビューなどのデータを足す
Shopifyの店舗なら、最初の1本はShopifyです。これがないと、注文の確認や返金などの操作をGorgiasの画面から行えず、AI Agentも使えません。そのあとに、お客さんが実際に連絡してくる窓口を足し、足りない情報があれば周辺アプリを検討します。公式アプリがない相手には、HTTP連携という方法もあります。
本稿は2026年10月19日に、Gorgiasの連携一覧、料金ページ、公式ヘルプ(docs.gorgias.com)の各記事を確認した内容に基づきます。ヘルプの更新日は「8日前」のような相対表示のため、本文では確認日を示します。Shopify接続の手順そのものは導入手順の記事、注文変更や返金は注文操作の記事に任せ、ここでは連携の全体像と優先順位を扱います。
Shopify連携は、注文情報をチケットの横に出し、操作もできる
Shopifyをつなぐと、チケット(問い合わせ1件のまとまり)の横に、顧客の注文履歴、配送の状態、購入データが表示されます。公式ヘルプは、タブを切り替えずに対応できると説明しています。(Gorgias:Shopifyの接続、2026年10月19日確認)
できることは次のとおりです。
- 注文のフルフィルメント状況やメモの確認
- マクロの操作として、注文の複製・キャンセル・返金・編集
- 一致する顧客プロフィールへの注文履歴、累計購入額、タグの表示
- チケットから1回限りの割引コードを送る
- Shopifyのメタフィールドの取り込み、Shopifyの注文データを使った売上レポート
接続できるのは、Gorgias側がOwnerまたはAdmin、Shopify側がストアのオーナーまたは管理者です。Helpdeskの全プランで使えると案内されています。接続後は、顧客プロフィールと注文履歴がバックグラウンドで取り込まれ、時間はストアの規模で変わります。複数のストアがある場合は、ストアごとに同じ手順を繰り返し、チャネルをストアに割り当てて、ビューやルールをストア別に絞れます。
注意したいのは顧客メモの同期です。メモは双方向に同期しますが、複数のShopifyストアにプロフィールがある顧客については同期されません。
受信口は、お客さんが実際に使う窓口から決める
受信口は、全部つなぐ必要はありません。自店のお客さんがすでに使っている窓口から足します。
| 窓口 | つなぎ方 | 公式ヘルプにある条件 |
|---|---|---|
| メール(Gmail) | Settings → Channels → Email → Add New Email → Gmail | BasicまたはProのプラン。設定はAdminのみ。1日500通未満の送信が目安 |
| メール(Microsoft 365) | 同じ画面でMicrosoft 365を選ぶ | BasicまたはProのプラン。Microsoft 365のアカウントのみ |
| メール(転送) | 発行された転送先アドレスを、メールサービスの自動転送に設定する | 全プランで可。AdvancedとEnterpriseはこの方法のみ |
| Facebook・Messenger・Instagram | App StoreからFacebook, Messenger & Instagramのアプリを入れ、Facebookでログイン | 全Helpdeskプランで可。Meta Business portfolioへのフルアクセスが必要 |
| WhatsApp Businessの番号を接続 | 全Helpdeskプランで可。Meta Business portfolioへのフルアクセスが必要 | |
| 電話 | Aircall、CallHippo、CloudTalk、JustCall、Ringoverなどを個別の手順で接続 | 通話はチケットとして記録される。アプリごとに手順が異なる |
出典はGmail連携、Outlook(Microsoft 365)連携、自動転送、Facebook・Instagram、WhatsApp、電話アプリの各ヘルプです(すべて2026年10月19日確認)。
メールは、プランで選べる方法が変わる
メールはほとんどの店が最初につなぐ窓口です。ここで見落としやすいのが、プランとの関係です。Gmail連携とMicrosoft 365連携はBasicとProだけで、AdvancedとEnterpriseは自動転送を使います。Starterで同じ連携が使えるかは、公式ヘルプからは確認できていないため、申込み前にデモで聞いてください。
Gmail連携は、送信が1日500通を超える、または配信の問題が続く場合は、転送への切り替えが案内されています。独自ドメインから送るには、SPFとDKIMのドメイン認証が必要です。問い合わせフォームからの受付は問い合わせフォームの記事で扱っています。
SNSの連携は、返信できる期間に条件がある
Facebook・Messenger・Instagramは、同じアプリでまとめて接続します。投稿、コメント、メンション、広告へのコメント、MessengerのメッセージとInstagramのDMをヘルプデスクで扱えます。
公式ヘルプには、返信の条件が書かれています。MessengerとInstagram DMのチケットに人が返信できるのは、お客さんの最後のメッセージから7日未満の間です。AI Agentが返信できるのは、最後のメッセージから24時間以内です。Instagramの過去の履歴は取り込まれず、Facebookの投稿とコメントは30日分を任意で取り込めます。
WhatsAppは、事前にMeta側でテンプレートを作り、Gorgiasに取り込んで使います。ヘルプはWhatsAppの費用を記載していないため、メッセージの料金は申込み前に確認してください。
周辺アプリは、問い合わせで毎回開く画面から選ぶ
周辺アプリは、数が多い分、全部入れると管理が増えます。判断の基準は「問い合わせのたびに、別の管理画面を開いているか」です。
連携一覧のページには、AI、チャット、Eコマース、ロイヤルティ、マーケティング、電話、返品・交換、レビュー、配送・フルフィルメント、SMS、ソーシャル、定期購入などのカテゴリーがあります(2026年10月19日確認)。ヘルプセンターの連携の項目には、AfterShip Tracking、Loop Returns、Judge.me、Okendo、Reviews.io、Mailchimp、Omnisendなどの記事が載っています。
特に、Shopifyの店で名前が挙がりやすい2つを詳しく見ます。
Klaviyo:チケットの情報をマーケティングに戻す
Klaviyoとの連携では、Gorgiasのチケットが開かれた、解決した、満足度調査に回答した、という出来事がKlaviyoに送られます。これでKlaviyo側の顧客プロフィールに情報が加わり、たとえば「チケットを開いた顧客」で配信先を絞るといった使い方ができます。Klaviyoにプロフィールがない場合は、購読していない状態で新しく作られます。
設定はGorgiasのSettingsで、All appsの中からKlaviyoを選んで接続します。Klaviyoにログインして認可し、Gorgiasのヘルプデスクのurlを入れ、SMS同期、レビュー同期、顧客プロフィールのウィジェットから有効にするものを選びます。ウィジェットが出るのは、Klaviyo SMSまたはレビューのチケットだけです。Klaviyoのレビューは、初期設定で3つ星以下のレビューからチケットが作られます。複数のKlaviyoアカウントをつなぐと、顧客が接続したすべてのアカウントに入るため、公式はセグメントでの管理を勧めています。(Gorgias:Klaviyo 101、2026年10月19日確認)
Recharge:定期購入の操作をチケットの横で行う
定期購入にRechargeを使っている店では、Rechargeをつなぐと、定期購入の情報がチケットの横に表示されます。公式ヘルプにある操作は、定期購入のキャンセルと再開、請求の返金、スキップです。マクロの変数でRechargeの顧客情報を返信に差し込むこともできます。
接続は、Settings → App Store → All AppsでRechargeを開き、Connect Appからストアを選んで行います。ここで大事な注意が2つあります。
- Rechargeを経由した注文は、Shopifyの注文ではなく、Recharge側の注文のCancelボタンでキャンセルする
- Rechargeで決済した定期購入の注文の返金は、Rechargeの管理画面(マーチャントポータル)で行う
Shopifyの注文操作と同じ感覚で進めると、キャンセルが反映されないことがあるためです。(Gorgias:Recharge、2026年10月19日確認)
公式アプリがない相手には、HTTP連携でつなげる
連携先がApp Storeにない場合は、HTTP連携で、その相手のAPIにつなぐ方法があります。公式ヘルプは、先にApp Storeを探し、なければHTTP連携を作る順を勧めています。Helpdeskの全プランで使え、作成と管理ができるのはアカウントのオーナーと管理者です。(Gorgias:HTTP Integrations、2026年10月19日確認)
手順の流れは次のとおりです。
- 相手のAPIドキュメントから、エンドポイントのurl、HTTPメソッド、認証の方式を調べる
- SettingsのHTTP integrationで、Add HTTP integrationを押す
- 名前、url、メソッド(GET、POST、PUT、DELETE)を入れる
- 認証(ヘッダー、またはOAuth2)を設定する
- 動かすタイミング(トリガー)を選んで保存する
トリガーには、チケットの作成、更新、メッセージの作成などがあります。取得した情報は、チケットの横にウィジェットとして表示できます。
運用では、制限も知っておきます。1回の呼び出しは5秒でタイムアウトし、タイムアウトの再試行はOAuth2のときだけです。HTTPのエラー(429や500など)は再試行されず、連続500回失敗すると連携が止まります。エラーはその連携のEventsタブで確認できます。
似た機能に、マクロのHTTPフックがあります。HTTP連携はチケットの出来事で自動で動き、HTTPフックは担当者がマクロを使ったときだけ動きます。常時の同期ならHTTP連携、必要なときだけの操作ならHTTPフックと使い分けます。マクロはマクロの記事が参考になります。
料金は、連携の数ではなく、プランと追加機能で決まる
料金ページを見る限り、連携の数だけで料金が変わるとは書かれていません。見るべきは、プランと追加機能です(料金ページ、2026年10月19日確認)。
- Starter:月額10ドル。Helpdeskのみで、AIは別料金
- 電話(Voice)とSMS:どのプランにも追加できる
- AI Agent:1件ごとの従量課金。Shopify連携が必要
上のとおり、メールの接続方法はプランで変わります。「どの窓口を使うか」を先に決め、そのうえで見積もりを依頼するのが近道です。プラン別のチケット数や、AIの費用の見方は料金の記事にまとめています。
7日間の無料体験では、3つの連携を順に確かめる
Gorgiasの無料体験は7日間で、全機能を使え、カード登録は不要です(料金ページ、2026年10月19日確認)。短い期間なので、確認する連携を絞ります。
- 1日目:Shopify。接続したら、過去の注文が1件、問い合わせの横に出ることを確認する
- 2日目:メール。自社のメールサービスとプランに合う方法で接続し、テスト問い合わせに返信が届くまで確認する
- 3日目以降:お客さんがよく使う窓口を1つだけ。Instagram、WhatsApp、電話から選び、返信できる期間などの条件を確かめる
KlaviyoやRechargeは、すでに使っているときだけ試せば足ります。AIを使うなら、基本の受信が安定してからで構いません。AIの設定はAI Agentの導入準備で扱っています。
Zendeskと比べる場合は比較記事をご覧ください。
料金の出典 ·
よくある質問
Shopify以外のストアでも使えますか? 料金ページには、Shopify、BigCommerce、Magento、WooCommerceが対応プラットフォームとして載っています。ヘルプセンターにはBigCommerceとMagento 2の接続手順があります。この記事はShopifyの店を対象にしています。
Shopifyアプリを削除すれば解約になりますか? なりません。解約はGorgiasのBilling and usageで行います。詳しくは導入手順の記事を参照してください。
日本語のお客さんとのやり取りは大丈夫ですか? 日本語対応は、管理画面、チャット、AIで分けて確認します。日本語対応の記事にまとめています。
次の一歩は、自店の窓口を書き出して無料体験を始めること
最初に、自店のお客さんが連絡してくる窓口(メール、Instagram、電話など)と、問い合わせのたびに開いている管理画面(配送、定期購入、レビューなど)を紙に書き出してください。その2つがそのまま、つなぐ連携の候補になります。そのうえでGorgiasの無料体験かデモを申し込み、Shopify、メール、窓口1つの順に確認しましょう。
確認した公式資料(2026年10月19日確認)
- Gorgias:連携一覧
- Gorgias:料金
- Gorgias ヘルプ:Shopifyの接続
- Gorgias ヘルプ:Gmail連携
- Gorgias ヘルプ:Outlook(Microsoft 365)連携
- Gorgias ヘルプ:メールの自動転送
- Gorgias ヘルプ:Facebook・Instagram
- Gorgias ヘルプ:WhatsApp 101
- Gorgias ヘルプ:電話アプリの連携
- Gorgias ヘルプ:Klaviyo 101
- Gorgias ヘルプ:Recharge
- Gorgias ヘルプ:HTTP Integrations
- Gorgias ヘルプセンター:Integrations (Apps)





