
AIがお店を紹介するとき、正しい情報を伝えたい
「店舗で受け取れるのは中央店だけなのに、どの店舗でも受け取れると思われてしまう」。お店の案内では、こうした小さな条件が大切ですよね。
Shopify Knowledge Baseは、AIが答えるときに使う、お店の情報を整理するアプリです。 「ナレッジベース」は、必要な知識を集めた場所という意味。お店についての「よくある質問と答え」を用意するもの、と考えると分かりやすいです。英語の公式入門ページ
たとえば、配送地域や店舗受取について、AIが参考にできる情報を整えます。ただし、ここで作ったFAQが、そのままお店の公開FAQページになるわけではありません。FAQは「よくある質問と答え」のことで、このアプリではAIが回答を作るための資料として使われます。
この記事は2026年9月6日に確認した公式情報をもとにしています。店舗受取などの例は使い方の説明用で、編集部が実店舗に導入した結果ではありません。
何ができる?チャットアプリとはどう違う?
Knowledge Baseでは、自動で作られたお店の情報を確認したり、自分で質問と回答を追加したりできます。できることの一覧
Shopify Inboxが「お客さんと話す窓口」なら、Knowledge Baseは「答えるために読む資料」に近い役割です。Inbox agentも、この情報を参照します。ただし、資料を用意する作業と、チャットのAIを有効にする設定は別です。Inbox agentが使う情報
また、Shopifyは、Knowledge Baseがお店のAI検索での登場回数を増やす機能ではないと説明しています。「入れればたくさん紹介される」というより、紹介されたときに正しい情報を伝えるための準備として考えましょう。公式の説明
お店にチャット窓口を付けたい方は、Shopify Inboxの使い方も参考にしてください。
無料?日本語で質問と答えを書ける?
公式アプリページでは、開発元はShopify、料金は無料、設定画面の言語は英語と案内されています。公式アプリページ
自分で作るFAQは、お店の主要言語で書けます。主要言語が日本語のお店なら、日本語の質問と回答を用意できます。ただし、1つのお店で同じFAQの複数言語版を保存することはできません。複数ストアでも、アプリはそれぞれ独立して動きます。言語と複数ストアの条件
設定画面に英語が出てきても迷いにくいように、この記事ではボタンの英語名と意味を一緒に紹介します。
最初は「よく聞かれる質問」を1つ選ぼう
まずは、お店によく届く質問を1つ選んでみてください。たとえば「オンラインで注文した商品を店舗で受け取れますか?」です。
回答を書く前に、今の設定やお店のルールを確かめましょう。店舗受取ができる場所、対象商品、受取までの手順が分かれば、答えも書きやすくなります。
作業メモには、次の内容があれば十分な出発点になります。これは編集部からの提案です。
- お客さんからの質問。
- お店としての正しい答え。
- 答えを確かめた設定画面や案内ページ。
- 確認した人と日付。
自動で作られた文章を、そのまま正解にする必要はありません。たとえば設定そのものが間違っていれば、FAQだけを直しても購入画面の問題は残ります。まず元の設定を確認し、説明に条件を足したい場合にFAQの編集を使いましょう。
質問と回答を追加する手順
まだアプリを使っていない場合は、公式アプリページから追加を始めます。対象のお店と、アプリに許可するアクセス内容を確認してください。アプリの追加方法
追加後は、次の手順でFAQを作れます。FAQの公式操作ガイド
- Shopify管理画面で「Apps(アプリ)」→「Knowledge Base」を開きます。
- 「Add FAQ(FAQを追加)」を選びます。
- 「Question」に質問を入れます。
- 「Answer」に短い答えを入れます。公式では1〜2文が案内されています。
- 「Save」で保存します。
架空のお店で、中央店だけが店舗受取に対応しているなら、次のような書き方が考えられます。
オンライン注文の商品を、中央店で受け取れますか?
店舗受取は中央店のみで利用できます。購入手続きで店舗受取を選び、受取準備完了の通知が届いてからお越しください。
これは書き方の例です。使う場合は、実際にその受取方法や通知を提供しているかを確認し、対象商品の例外も反映してください。「受取について」と広く書くより、場所や対象が分かる質問にすると答えを整理しやすくなります。
お客さんの名前、住所、個別の注文番号は共通FAQに入れません。「私の注文は受け取れますか?」のような個別の状況は、注文情報を確認できる窓口で扱います。
自動で作られた回答を直したいとき
「Store FAQs」から対象のFAQを開きます。自動生成された回答を編集するときの「Override」は、ここでは「元の情報から作られた答えを、自分の文章で上書きする」操作です。元に戻すときは「Return to default」を使います。回答の編集方法
上書きした理由をメモしておくと、後で条件を見直しやすくなります。配送ポリシーやキャンペーンページにも同じ案内があれば、そちらと食い違っていないかも確認しましょう。
営業時間や受取方法を決める担当者が別にいる場合は、現在のルールを聞いてから文章を整えます。読みやすくするつもりで、提供しているサービスの条件まで変えないようにするためです。
保存したら、質問して確かめてみよう
「FAQ query log」は質問の記録を見る場所です。そこにある「Test your knowledge base」から、質問のテストができます。質問に合う資料があれば表示され、見つからなければ「Unanswered」と表示されます。テストの操作方法
先ほどの受取の例なら、こんな聞き方を試してみましょう。
| 質問例 | 見たいところ |
|---|---|
| 中央店で受け取れますか? | 用意した受取案内が見つかるか |
| ネットで買って、お店に取りに行けますか? | 言い方を変えても、受取の案内に合うか |
| 家族が代わりに受け取れますか? | 代理受取について、別の条件が必要ではないか |
| 私の注文はもう受け取れますか? | 共通FAQだけで判断せず、個別の注文確認が必要ではないか |
この表は編集部の確認例です。ここで分かるのは、質問に合う資料が見つかったかどうかです。 すべてのAIサービスで、お客さんに正しい文章が表示されたという確認にはなりません。実際に使うAIの回答を確認できる場合は、それも別に記録しましょう。
質問の記録が、まだ空でも大丈夫?
ログには、質問したAI、質問内容、参照した資料、日時などが残ります。Shopifyは、商品がAIショッピングの会話に登場するまではデータが表示されないと案内しています。質問の記録と指標
導入直後に記録がなくても、「お客さんは何も知りたくない」と判断する必要はありません。まずは、普段の問い合わせをもとに基本的な情報を整えておきましょう。質問が集まってきたら、答えが見つからなかったテーマから見直すと進めやすくなります。
送料やルールを変えたら、FAQも見直そう
一度書いたFAQも、お店の条件が変わったら更新が必要です。送料の改定なら、配送の設定や公開ページに加え、自分で上書きした回答も見てみましょう。
複数のお店や海外向けストアを運営している場合は、更新する店舗の一覧を作ると確認漏れを防ぎやすくなります。アプリ同士の変更が自動でそろうとは考えず、それぞれの配送地域や窓口に合うかを確かめてください。
商品そのものの説明が足りない場合は、FAQを増やす前に商品ページを補う方法もあります。Shopify Magicで商品説明を書く方法を参考に、AIにもお客さんにも分かりやすい情報を整えていきましょう。
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