買い物かごから、思い出させる・不安を解く・背中を押す3通の封筒が順に出ていく説明イラスト

カゴ落ちメールの例文は「1通ごとに役割を変える」と書きやすい

カゴ落ちメールは、1通目で思い出してもらい、2通目で迷いを解き、3通目で背中を押す、という3通に分けると文面を作りやすくなります。 同じ内容を言い換えて3回送るのではなく、通ごとに「何を伝えるか」を決めるのがコツです。

この記事の例文は、EC AI Lab編集部が作ったオリジナルです。そのままコピーして使えるように、件名案と本文を通ごとに載せました。かっこ【 】の部分は、自店の商品名や条件に置き換えてください。

カゴ落ちメールとは、商品をカートに入れたのに購入まで進まなかったお客さんへ、自動で送るメールのことです。Omnisendでは、カートに商品を入れた段階と、購入手続きを始めた段階を別の自動配信(ワークフロー)として扱います。設定の詳しい手順はOmnisendのカゴ落ちメール設定にまとめているので、この記事では文面に集中します。

この記事で扱う内容は次のとおりです。

  • 3通の例文(件名案つき)
  • 送るタイミングと通数の考え方
  • 自店に合わせて書き換えるポイント
  • Omnisendの自動配信に文面を入れる流れ

1通目の例文:リマインド(買い物を再開してもらう)

1通目の役割は、カートの中身を思い出してもらい、ワンクリックで戻れるようにすることです。 売り込みは控えめにして、短く書くほうが読まれます。

件名案は次の4つです。

  • 【店名】カートに商品が残っています
  • 「【商品名】」を取り置きしています
  • お買い物の続きはこちらから
  • 選んでいた商品はこちらです

本文の例です。

【お客様名】さま

【店名】をご覧いただきありがとうございます。 カートに入れていただいた商品が、そのまま残っています。

【商品名】 【商品名の補足(色・サイズなど)】

続きから購入手続きに進めます。

[カートに戻る]

ご不明な点があれば、このメールへの返信でお問い合わせください。 【店名】

ポイントは3つです。

  1. 件名に商品名か「カート」を入れ、何のメールかをひと目で分からせる
  2. 本文は商品、ボタン、問い合わせ先だけにする
  3. ボタンの文言は「カートに戻る」のように、行き先が分かる言葉にする

Omnisendの公式ヘルプでは、カートに戻るためのリンクとして [[event.raw.abandoned_checkout_url]] が案内されています。標準の「Shop Now」ボタンは商品ページへ移動するもので、カート全体には戻りません。ボタンのリンク先は、復帰リンクに差し替えて使います。公式ヘルプ

2通目の例文:不安解消(買わない理由を先回りして答える)

2通目の役割は、お客さんが迷っていそうな点に答えることです。 割引の前に、送料、返品、お届け日数、サイズ選びなど、購入をためらう理由を取り除きます。

件名案は次の4つです。

  • 送料と返品について、先にご案内します
  • 【商品名】についてよくいただくご質問
  • サイズ選びでお迷いではありませんか
  • 届くまでの日数をお知らせします

本文の例です。

【お客様名】さま

先日カートに入れていただいた【商品名】について、よくいただくご質問をまとめました。

■ 送料 【送料の条件(例:○円以上のご注文で無料)】

■ お届けまでの日数 【発送までの日数と、お届けの目安】

■ 返品・交換 【返品・交換の条件と受付期間】

■ 【商品ごとの質問(サイズ、素材、お手入れなど)】 【回答】

カートの内容はこちらから確認できます。

[カートに戻る]

上記以外に気になる点があれば、返信でお知らせください。担当者がお答えします。 【店名】

書き換えるときは、自店に実際に届いている質問から項目を選んでください。接客で毎回聞かれること、商品ページの下のほうにしか書いていないことが、そのまま2通目の中身になります。

ここに書く送料や返品の条件は、必ず自店の現在の規約と同じにします。メールと商品ページの内容がずれていると、かえって不安を招きます。

3通目の例文:特典(最後のひと押し)

3通目の役割は、購入を決めるきっかけを一つ用意することです。 特典の中身は、割引だけに限りません。送料の優遇、ギフト包装、サンプル同梱なども選べます。

件名案は次の4つです。

  • 【商品名】のご注文で【特典】をおつけします
  • カートの商品に、送料無料をご用意しました
  • 【期限】までの特典をご案内します
  • 最後のご案内です。【店名】より

本文の例です。

【お客様名】さま

カートに入れていただいた商品について、最後のご案内です。

【期限】までにご注文いただくと、【特典の内容】をご用意しました。

【特典の使い方(クーポンコードや適用条件)】

[特典を使って購入する]

今回のお買い物がお客さまに合わなかった場合も、いつでも【店名】のページをご覧ください。 【店名】

特典を付ける場合は、次の3点を決めてから書きます。

  • 特典の内容と、利益が残る範囲
  • 期限(実際に守れる期限だけを書く)
  • コードが必要か、自動で適用されるか

期限を書くなら、期限を過ぎたあとは本当に特典を外します。毎回延長するなら、期限は書かないほうが誠実です。また、特典を付けない通のほうが読まれやすい店もあるので、3通目の特典はあとから外せるように作っておくと調整しやすくなります。

送るタイミングと通数の考え方

最初は「1通目を早め、2通目と3通目を間隔をあけて」という順で決め、実際の購入までの流れを見ながら調整します。 正解の時間は店ごとに違うため、ここに書く間隔は編集部が考えた出発点の例です。

| 通 | 役割 | 間隔の考え方の例 | | --- | --- | --- | | 1通目 | リマインド | 離脱から数時間。カートの状態が確定してから送る | | 2通目 | 不安解消 | 翌日。1通目を見ていない人にも届く時間帯を選ぶ | | 3通目 | 特典 | 2通目の数日後。購入検討の期間が長い商品ほど遅くする |

Omnisendには、離脱してから配信するまでの待機時間を決める設定(Trigger Inactivity Time)があります。公式ヘルプでは、お客さんが操作を止めてから一定時間待つことで、カートの中身が揃った状態で送れる、という考え方が説明されています。公式ヘルプ

通数について、迷ったら次のように決めます。

  • 最初は1通から始める。反応を見て、足りない理由が見えたら2通目を足す
  • 3通を超えて増やすときは、その通が何を伝えるのかを先に書く
  • 購入すると、その人への配信は終わる設定にしておく

通を増やしたら、件名、待機時間、特典を一度に変えないようにします。一つずつ変えれば、何が効いたかを後から判断できます。

店に合わせて書き換える5つのポイント

例文を自店向けにするときは、「商品」「お客さんの迷い」「店の声」の3点を足すだけで、ほとんど別の文面になります。

  1. 商品の種類に合わせて迷いを変える。 アパレルならサイズと返品、食品なら賞味期限とお届け日、家具なら搬入と組み立てが、2通目の中心になります
  2. 店の言葉づかいに寄せる。 丁寧な文体が合う店もあれば、親しみのある文体が合う店もあります。普段の商品ページやSNSと温度をそろえましょう
  3. 差出人名を店名か担当者名にする。 受け取った人が、どの店から届いたか分かる名前にします
  4. 返信先を用意する。 質問に答える窓口があることが、2通目の安心感につながります
  5. 特典は、利益の範囲で設計する。 割引率を先に決めるのではなく、まず商品ごとの利益を確認します

件名は、短く、商品名か店名を含めると、何のメールか分かりやすくなります。煽る表現(「今すぐ」「見逃し厳禁」など)は、店の印象と合うかを確認してから使いましょう。

Omnisendの自動配信に例文を入れる流れ

Omnisendでは、カゴ落ちのワークフローの各メールに、件名と本文を貼り付けて整える流れで運用できます。 無料プランから試せます。

2026年10月13日時点で、Omnisendの料金ページは無料プランを、連絡先250件、月500通、カード登録不要と案内しています。ECの既成ワークフロー(カゴ落ちなど)も、無料プランに含まれる項目として表示されています。Shopify App Storeの掲載にも、無料プランでカゴ落ちとウェルカムの自動化が使えると書かれています。

文面を入れるまでの流れは、次のとおりです。

  1. Omnisendの自動配信(Automation)で、カゴ落ちまたはチェックアウト離脱のプリセットを選ぶ
  2. 開始条件と終了条件を確認する。公式ヘルプでは、カート用の流れは注文完了またはチェックアウト開始で終わり、チェックアウト離脱用の流れは注文完了で終わると説明されている
  3. 1通目のメールを開き、件名と本文に例文を貼り付けて、自店用に書き換える
  4. ボタンのリンク先を、カートに戻る復帰リンクにする
  5. 待機時間を決め、2通目と3通目を同じ要領で整える
  6. テストしてから有効にする

配信前に知っておきたい条件が、公式ヘルプにあります。

  • 送れるのは、Omnisendが識別できているお客さんだけです。メール内リンクのクリック、Omnisendのフォーム送信、チェックアウトでのメール入力などが識別方法として挙げられています
  • 初期設定では、同じ人が24時間以内に何度離脱しても、ワークフローに入るのは1回です
  • ワークフローを有効にする前の離脱には、さかのぼって配信されません
  • ShopifyやBigCommerceの標準のカゴ落ちメールは、手動で止める必要があります。止めないと二重に届きます

編集画面から送るテストメールには、カートの商品や復帰リンクの情報が入りません。実際のカートの中身を確かめるには、ストアで商品をカートに入れて待ちます。テストするときは、待機時間を短くし、テスト用の対象者だけが入る条件にしておくと、本物のお客さんに届きません。この手順はOmnisendのカゴ落ちメール設定で詳しく説明しています。

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よくある質問

カゴ落ちメールの件名は、どう決めればよいですか?

商品名か店名を含めて、メールの用件が分かる件名にします。1通目は「カートに商品が残っています」のような用件型、2通目は質問に答える型、3通目は特典を示す型、と通ごとに型を変えると、読む人も区別しやすくなります。

割引は最初から付けたほうがよいですか?

1通目は割引なしで始める構成を、この記事では勧めています。送料や返品の不安が理由で離れた人には、割引より説明が合うためです。特典は3通目に回し、反応を見ながら付け外しを決めてください。

日本語のメールに、英語の復帰リンクのコードを入れて問題ありませんか?

復帰リンクのコードは、ボタンのリンク先に設定するものです。本文の文章は日本語のまま使えます。リンク先の設定は、テスト送信ではなく、実際にストアでカートに入れたテストで確認してください。

すでにShopifyのカゴ落ちメールを送っています。

Omnisendを有効にしただけでは、Shopifyの標準メールは止まりません。どちらから送るかを決めて、Shopify側を手動で止めます。

配信停止の案内は必要ですか?

メールの配信には、配信停止の導線が必要です。Omnisendのテンプレートに入っている項目を消さずに、文面を整えてください。

次の一歩

この記事の例文から1通目を選び、自店の商品名と送料の条件に書き換えます。そのうえで、Omnisendの無料プランでカゴ落ちのワークフローを開き、1通目に貼り付けて、ストアで実際にカートに入れて届き方を確かめてください。無料プランはカード登録が不要です。

料金の出典 · 2026-09-06

確認した公式資料(2026年10月13日確認)