単発の商品メールと顧客グループ別の配信を比べる説明イラスト

まずShopifyで足りるかを確認し、足りない配信をOmnisendで試す

メールを送り始めるだけなら、すぐに別アプリへ移る必要はありません。 Shopifyの管理画面を中心に配信できれば十分なのか、登録フォームから購入後のフォローまで専用の運用を組みたいのかで選びます。

検索で使われる「Shopify Email」は旧名称です。2026年9月14日現在、公式アプリはShopify Messagingとして案内され、旧アプリURLも現名称へ転送されます。この記事は主にそのメール機能とOmnisendを比較します。Shopify公式アプリ

「Shopifyは一斉配信だけ」「SMSはOmnisendにしかない」という比較は現在の説明と合いません。Shopify Messagingにも自動化があり、公式はメール・SMS・WhatsAppを案内しています。ただし、各国での利用条件と料金は別に確認が必要です。現行の公式概要

この記事は公式資料をもとにした選び方で、両サービスを同じ店舗で運用した成績比較ではありません。架空の配信例を使い、費用と日々の作業を見積もります。具体的に困っている配信がなければ、現在の仕組みを整えることも妥当な判断です。

無料枠は、メール通数と連絡先人数を分けて比べる

無料という言葉だけでは比較できません。 Omnisendの無料プランは月500通・最大250人まで。Shopify Messagingのメールは対象のShopifyプランで毎月10,000通が無料です。Shopify自体の契約費用が不要になるわけではありません。Omnisend料金Shopifyメール料金

2026年9月14日確認。SMS・WhatsAppなどの費用は含めない
比較項目OmnisendShopify Messagingのメール
無料で始める枠月500通・最大250人対象プランで月10,000通
見積もりに用意する数課金対象の連絡先数と送信数月のメール送信数
有料の入口Standardは500人まで月16米ドルから無料枠超過分は1,000通あたり1米ドルから
別途確かめることリスト増加、通常料金、追加チャネルShopify契約、追加チャネル、対象地域

OmnisendのStandard入口は月6,000通で、人数の増加に伴い料金も変わります。初回割引と通常料金を混ぜないようにしましょう。Omnisend公式アプリの料金

表は機能の同等性を意味しません。無料通数が多い方が、必ず自店に必要な作業を短くできるとも限りません。逆に、配信数が少ない店舗で使わない機能まで買う必要もありません。

1回の案内を何人に送るかで、月の合計が変わる

作ったメールの本数と、課金の通数は違います。 架空の店舗が300人に月4回送るなら、合計は1,200通です。メールを4本作ったから4通ではありません。登録後の案内など、自動メールも別に数えます。

この例はOmnisendの無料枠では人数と通数の両方を超えます。一方、対象Shopifyプランのメール10,000通枠内です。したがって、一斉案内だけが目的なら、料金を抑える観点ではShopify側を先に検討しやすいというのが編集部の判断です。これは売上や配信到達率の予測ではありません。

もう一つの架空例として、3,000人に月4回で12,000通送るとします。Shopifyの現行の最初の超過単価を使えば、無料枠超過2,000通のメール費用は2米ドルです。対象プランの固定費、SMSなどは別で、Omnisendの見積もりには3,000人の課金対象規模を指定する必要があります。入口の16ドルと比較して決めることはできません。

Shopifyでは通常のマーケティング自動メールも枠を使いますが、放棄されたチェックアウトの自動メールには無料枠に数えない例外があります。未使用分も翌月へ持ち越せません。自店の実際の種類に分けて計算してください。料金計算の公式説明

機能名の数ではなく、同じ配信シナリオを作って比較する

両方に自動化があるので、「必要な流れを担当者が扱えるか」で比べます。 Omnisendはフォーム、セグメント、メール・SMS・ウェブプッシュ、購入行動に応じた配信をまとめて扱うサービスです。セグメントとは、条件に合う連絡先の集まりです。Omnisendの機能掲載

たとえば架空のコーヒー店なら、最初に試す流れを「登録した人に飲み方を案内し、購入済みなら同じ初回特典を送らない」にします。比較メモには、開始条件、配信対象、除外条件、待ち時間、確認担当を書きます。片方だけ複雑な設定で比べず、同じ意図を実現するまでの作業を見ましょう。

確認項目は、対象人数を送信前に把握できるか、テストメールを見やすく送れるか、停止したいときに担当者が迷わないかです。自動化に詳しい人だけでなく、日常の配信担当にも触ってもらうと、継続運用の負担を判断できます。どちらが何分速いかという実測は未確認です。

Omnisendの使い方を具体化する場合は、ウェルカムメールセグメントの考え方が参考になります。まず1つの流れで必要性を確かめれば、全配信を移す判断を急がずに済みます。

Omnisend公式ヘルプの条件設定画面。二つの登録フォームをORで指定
Omnisend公式ヘルプ掲載の実画面(2026年9月19日確認)。登録経路をフォームに絞り、二つのフォームを「or」でつないだ設定例です。画像を押すと拡大できます。出典:Welcome Automation。編集部の運用アカウントではなく公式の設定例です。

比較時は、この開始条件を同じ日本語の要件に書き直します。 たとえば「二つの指定フォームの、どちらかから登録した人に送る」です。現在のShopify側でも同じ対象・タイミングを実現できるか確認し、Omnisendの条件設定に移行する価値があるかを判断しましょう。画像だけで両サービスの優劣や成果は決まりません。

乗り換える前に、購読状態と二重配信を確認する

連絡先を同期できることと、全員へ販促メールを送ってよいことは別です。 OmnisendとShopifyの接続では顧客・注文・商品情報が同期されます。公式ヘルプは、明示的に購読した連絡先と、購読していない連絡先を区別しています。Shopify連絡先同期の説明

移行を試す際は、自分たちのテスト用登録で「登録」「解除」「購入後の除外」が想定どおりか確認します。既存購読者の数と新しいアプリの全連絡先数が違っていても、直ちにデータ消失とは限りません。比較している条件と購読状態をそろえてから調べましょう。

次に、既存のウェルカムメールやカート関連の配信を確認します。同じ出来事で両アプリが送信すると、内容の重複やクーポンの食い違いが起きます。新しい設定を有効にする前に、旧設定でどこを停止するか決めます。この記事ではアカウント接続や配信の変更は行っていません。

送信ドメインと表示名も比較の対象です。アプリを替えたら自動的に到達率が上がるとは断定できません。差出人が分かる表示、必要な認証、解除の動作を確認してから配信を始めましょう。ドメイン認証の準備

現在の機能と、自店で使える機能を最後に照合する

古い比較表だけで、片方に機能がないと決めないでください。 Shopifyの2026年6月のSmart delivery、7月のWhatsApp対応の更新を当日確認しました。Omnisendの8月更新にも配信対象の選択や操作の改善が掲載されています。Shopify配信設定の更新WhatsAppの更新Omnisendの8月更新

今回のメール比較から、SMSやWhatsAppを日本でも同条件で利用できるとは判断できません。必要なら対象国、送信単価、利用条件をそのチャネルの公式案内で別に確認します。日本語の画面やサポートが必要な店舗も、実際に使う画面と問い合わせ手段を試してください。

確認メモを「必須」「あると助かる」「今は使わない」に分けると、機能追加のニュースに引っ張られにくくなります。今月必要なのが月4回の商品案内なら、それを無理なく継続できる方を優先し、来年使うか分からない機能は判断を分けます。

よくある質問と、選んだ後の一歩

Shopify Emailは終了したのですか?

現行の公式名称はShopify Messagingです。メール機能は引き続き案内されています。旧名称で検索した場合も、現行アプリとヘルプで対象機能を確認してください。

Shopifyで無料配信できるのに、Omnisendを選ぶ理由は?

自店の登録フォーム、対象分け、購入後フォローをまとめた運用がしやすくなるなら、試す理由があります。ただし、費用増や移行作業に見合うかは実際のシナリオで確かめる必要があります。

両方を入れて比べてもよいですか?

比較用の準備はできますが、同じ自動配信を両方で有効にしない計画が必要です。テスト用の対象で確認してから、一つずつ切り替えます。

次の一歩は、Omnisendの無料プランで「今の仕組みで困っている配信」を1つ試すことです。 月500通・最大250人の範囲を確かめ、使いやすさと有料時の見積もりを両方見てから移行を決めましょう。現在のShopify運用で十分なら、乗り換えを保留する判断もできます。