購入者への依頼、手作業での商品提供、サービス経由の商品提供という3つの道から商品動画が集まる説明イラスト

UGC動画の集め方は3つ。注文数があれば依頼、なければ商品提供で集める

UGC動画とは、ブランドではなく購入者や利用者が撮った商品の動画のことです。UGCは User Generated Content の略で、商品ページ、広告、メールに使うと、店が作った映像にはない「実際に使っている様子」を見せられます。

Shopify店が集める方法は、大きく3つに分かれます。

  1. 購入者に依頼する:注文したお客さんに、レビューの依頼メールで動画を頼む
  2. 手動で商品を提供する:撮ってくれそうな人を自分で探し、商品を送って頼む
  3. Reviewers.comを使う:サービスの審査済みコミュニティに商品を提供し、動画を受け取る

選び方の目安は次のとおりです。すでに注文が安定してあるなら1から始めます。注文がまだ少ない、または特定の商品の動画を早く揃えたいなら、2か3です。3は、相手探しと連絡のやり取りをサービスに任せたい、米国拠点のShopify店向けです。

本稿は2026年10月19日に、Reviewers.comの公式サイトとヘルプを確認した内容に基づきます。出典は文末に一覧にしました。購入者への依頼の細かい設定はLooxでレビューを集める方法、Reviewers.com自体の紹介はReviewers.comの紹介に任せ、ここでは3つの方法の使い分けに絞ります。

方法1:購入者に依頼する。費用は小さいが、本数は注文数で決まる

購入者への依頼は、すでに商品を買ったお客さんに、使ったあとの動画を頼む方法です。商品を送る必要がないので、追加の商品代がかかりません。

向いているのは、毎月の注文がそれなりにあり、レビュー依頼メールを自動で送れる状態の店です。一方で、動画を撮る人は注文したお客さんの中の一部に限られます。写真なら気軽に送れても、動画は撮影の手間が増えるため、本数は注文数に左右されます。

進め方は次のとおりです。

  • 依頼メールで「使っているところの動画を待っています」と具体的に頼み、動画は任意だと分かるようにする
  • 依頼は届いて使い始めたころに送る(日数の決め方はレビュー依頼メールの記事)
  • 投稿フォームや依頼文に、動画をどこで使うかを書き、同意を得る

最後の「使う範囲の同意」は、方法1で見落としやすい点です。購入者が投稿した動画を広告に使うなら、商品ページで見せるだけとは別の範囲になります。依頼文や投稿フォームの文言で、使う場所を先に伝えておきます。特典を付ける場合の考え方は、Looxの記事の特典の節にまとめています。

方法2:手動で商品を提供する。相手を選べるが、連絡と管理は自分の仕事

手動の商品提供(ギフティング)は、撮ってほしい人に自分で連絡し、商品を送って動画を頼む方法です。相手と内容を個別に決められます。

得意なのは、特定の人に特定の使い方を撮ってもらいたい場合です。たとえば、すでに付き合いのある人や、自店の商品と相性のよい人に絞って頼めます。

仕事が増えるのは、相手探し以降です。

  • 候補者を探し、連絡し、返事を待つ
  • 商品の送り先を聞いて、発送する
  • 動画が届いたかを追い、遅れていれば連絡する
  • 動画の使い方(商品ページだけか、広告にも使うか)を相手と合意し、記録しておく

商品を送るだけでは、動画や投稿は約束されません。どこまでを頼み、動画をどこで使うかを、送る前に言葉にしておく必要があります。比較の細部はReviewers.comと手動の商品提供の比較にあります。

方法3:Reviewers.comを使う。審査済みの米国のレビュアーに商品を送り、動画を集める

Reviewers.comは、ブランドが無料の商品を審査済みのレビュアーに提供し、動画レビューを受け取るサービスです。公式サイトは自らを、ブランドが商品を提供する「サンプリングのプラットフォーム」と説明しています(公式サイト、2026年10月19日確認)。

利用できる店の条件

公式の概要ページは、利用対象を米国拠点のShopifyブランドとしています(概要ページ)。レビュアー側も現時点では米国在住です。キャンペーンの作成には、Shopify Checkoutが有効なこと、キャンペーン期間中に在庫があることが条件です(キャンペーン作成ガイド)。日本の事業者が使えるかは、公式の案内では確認できていません。

集まるまでの流れ

公式ヘルプによると、流れは次のとおりです(同ガイド)。

  1. アプリで「Create a new campaign」を押し、商品、提供数、対象者を設定する。提供数は5個または10個で、1つのキャンペーンで扱う商品は1つ
  2. 運営側がキャンペーンを確認する。承認後、約24〜48時間で対象のレビュアーに案内される
  3. レビュアーが先着順で参加し、100%割引のコード(RVS-で始まる)でストアに注文する
  4. 店は通常の注文と同じように発送する
  5. 配達後、設定した日数がたつとレビュアーに依頼が届き、動画が提出される。動画はAIによる品質確認を通ってから管理画面に届く

キャンペーンは最長7日、または提供分がすべて申し込まれるまでです。延長はできません。設定の手順はReviewers.comの始め方に詳しく書いています。

動画が届くまでの目安

公式ヘルプは、キャンペーン開始からおおむね1〜3週間でレビューが届くと案内し、レビュアーが提出しない割合の目安を10〜20%としています(キャンペーン開始後の説明)。公式サイトには、10個の提供でおよそ8本の動画という目安の記載もあります。これは公式の目安で、本数の保証ではありません。

動画の品質と、店ができないこと

提出された動画は、映像の鮮明さ、音声、内容、画面に映ることなどをAIが確認し、基準を満たさなければレビュアーに再提出を求めます。レビュアーは提出後に動画を編集できません。店側も、動画の修正や撮り直しは依頼できません。使わない動画は掲載しない、気になる点は管理画面から伝える、という使い方になります(品質確認の説明)。台本どおりの映像が必要な場合は、方法2のように相手と個別に決める方が合います。

依頼文の書き方

動画の内容は依頼文(ブリーフ)で変わります。見せてほしい場面を伝え、感想の結論は決めません。書き方は依頼文の記事で扱っています。

Reviewers.comを30日間試す

3つの方法を、費用・手間・本数・動画の用途で比べる

違いを表にまとめます。Reviewers.comの料金は米ドルで、2026年10月19日に公式ヘルプで確認した値です。

比べる点購入者に依頼手動で商品提供Reviewers.com
現金の費用依頼ツールの費用。商品の提供はなし商品代と送料。相手へ報酬を払うなら加算月150ドル(1キャンペーン含む)+商品代と送料
相手探し不要(購入者が対象)自分で探して連絡サービスのコミュニティに案内される
動画の本数注文数で決まる頼めた人数で決まる提供は5個か10個。公式は、提出されない割合の目安を10〜20%と案内
動画の内容購入者の使い方次第相手と個別に決められる依頼文と対象者の条件で方向づける。撮り直しの依頼は不可
向く店注文が安定している決まった相手に頼みたい米国拠点で、相手探しを任せたい

実際には、方法を組み合わせるのが無理のない進め方です。注文のあるストアなら、方法1の依頼を自動で回しながら、動画が足りない商品にだけ方法3のキャンペーンを足します。

動画の権利・開示・掲載場所は、集める前に確認する

集めた動画をどこまで使えるかは、方法ごとに確認の仕方が違います。

Reviewers.comについて、公式の概要ページは、すべての動画に対してブランドが完全な利用権を得ると説明しています。書き出した動画は、Facebook広告、TikTok、メールなどで使えるとも記載されています(概要ページ、2026年10月19日確認)。動画の書き出しは、管理画面の「Manage Reviews」から「Export reviews」でCSVを出力します。CSVには各動画のURLが入っています(書き出しの手順)。

利用権の期間や地域、有料広告での細かい条件は、確認できた公式ページには書かれていません。広告に使う予定があるなら、申込み前に公式の問い合わせ先(brands@reviewers.com)で条件を確認し、メールの内容を保存しておきましょう。

方法1と2では、動画の権利はお客さんや相手との合意で決まります。依頼文に利用範囲を書き、同意を残します。

商品を無料で提供して集めた動画は、見る人にその事実が伝わるようにします。Reviewers.comは、レビューがFTCの透明性の指針に沿っていると説明し、レビュアーに特定の評価は求めていません(品質確認の説明)。自店で動画を載せるときも、商品提供であることが分かる表示にします。FTCと消費者庁の考え方は、Looxの記事に整理しています。

動画を集めたあとは、掲載場所を決めておく

動画は集めるだけでなく、置く場所を決めて初めて役に立ちます。最初は次のどれか1つに絞るのが、進めやすい形です。

  • 商品ページ:購入前の疑問(大きさ、使い心地)に答える
  • 広告:権利の条件を確認したうえで、素材として使う
  • メール:購入後のフォローや再入荷の案内に使う

Looxを使っている店では、Reviewers.comの動画はLooxに自動で同期されます。ほかのレビューアプリを使う場合は、CSVを取り込みます(書き出しの手順)。LooxとReviewers.comの役割の違いはLooxとの比較で扱っています。

費用は、サービス料と商品代・送料を分けて見る

Reviewers.comの通常料金は月150ドルで、1キャンペーンが含まれます。追加のキャンペーンは1回150ドルです。新規のストアには30日間の無料体験があり、その間は1キャンペーンが無料です。体験中でも2つ目以降は有料になります(料金とクレジットの説明、2026年10月19日確認)。

無料なのはサービス料の部分で、提供する商品と送料は店の負担です。当サイトの紹介リンクには、サブスク料金10%OFFの特典があります。適用条件は申込み画面で確認してください。詳しい計算は料金の記事にあります。

料金の出典 · 2026-09-08

動画1本あたりの費用は、実際に使える動画を受け取ってから計算します。提供数をそのまま本数で割ると、実際の数字とずれます。

よくある質問

UGC動画と、インフルエンサーの動画は何が違いますか? 本稿でのUGC動画は、購入者や利用者が商品を使って撮った動画です。特定の発信者に広告として制作を頼む場合は、条件を個別に決める別の方法になります。

日本の店でもReviewers.comを使えますか? 公式の概要ページは、米国拠点のShopifyブランドを対象としています。日本の事業者が使えるかは確認できていません。条件に当てはまらない場合は、方法1か2から始めます。

無料体験なら、お金はかかりませんか? サービス料は初回キャンペーンが無料ですが、提供する商品と送料は店が負担します。

動画の撮り直しは頼めますか? Reviewers.comでは、店からの修正や撮り直しの依頼はできません。提出前にAIの品質確認があり、基準に合わない動画はレビュアーに再提出が求められます。

まず何から始めればよいですか? 動画で答えたい購入前の疑問が決まっている商品を1つ選びます。在庫と発送の担当を決め、掲載する場所を1つ決めてから始めます。

次の一歩は、1商品を選んでReviewers.comでキャンペーンを始めること

米国拠点のShopify店で、相手探しの手間を減らして動画を集めたいなら、1商品を選んでReviewers.comでキャンペーンを始めましょう。30日間の無料体験で、初回キャンペーンのサービス料は無料です。商品の在庫と発送の担当、動画を載せるページを先に決めておくと、承認から受け取りまで迷いません。

確認した公式資料(2026年10月19日確認)