
ブランドの売り場を作るならShopify、出店先を探すならEtsy
自社の売り場を育てたいならShopify、Etsy内で商品を見つけてもらう販売方法から始めたいならEtsyが候補です。 比べるべきなのは、サイトの見た目だけではありません。お客さんにどこで出会い、商品をどう説明し、購入後にどのようにつながるかまで考えると選びやすくなります。
Shopifyは自社のオンラインストアを構築するサービスです。Etsyは複数の出店者の商品が並ぶマーケットプレイスです。同じ陶器を売る場合でも、ブランドの背景やシリーズの違いを一つの店で伝えることと、商品を探す人に出品を見つけてもらうことでは、準備する仕事が変わります。Shopify公式比較
この記事は、登録画面の操作やShopifyの各プランを詳しく説明するものではなく、販売先を選ぶための比較です。初期設定はShopifyの始め方、プラン選びは料金記事で確認できます。最新情報確認日:2026年10月3日。Shopifyは日本向けJPY表示、Etsyの出品手数料はUSD表示で確認しています。
集客と商品説明で、引き受ける仕事が変わる
Shopifyを選ぶなら、店を作る準備と来店の入口を作る準備を一緒に進めます。 商品ページを公開するだけで購入者が集まると考えず、SNS、検索、既存のお客さんへの案内など、最初に使う入口を一つ決めましょう。予算が限られる段階で、すべての施策を同時に始める必要はありません。
たとえばオリジナルの収納用品なら、「誰が、どこで、どのサイズを使うのか」を写真と説明で整理します。その商品を紹介するSNSから商品ページへ進み、寸法と配送日を確認して購入する流れを一本作ると、店作りで優先する内容が決まります。これは売上予測ではなく、準備を絞るための考え方です。
Etsyでは、マーケットプレイス内で商品を探している人へ向けて、出品の写真、タイトル、説明を整えます。掲載されることと、目立つことや売れることは別です。同じ用途の商品と比較されたときに、素材、寸法、制作方法など、自分の商品の違いが読み取れるようにしましょう。
自社ストアではブランド全体の見せ方、Etsyでは出品単位の伝わり方から着手する、という順番で考えると比較が具体的になります。Shopify公式も両方の販売先を持つ方法を紹介しています。併用の考え方
費用は、月額と注文ごとの負担を分けて比べる
Shopifyの月額とEtsyの販売手数料だけで優劣を決めず、同じ商品の総費用を並べます。 日本のShopify Basicは月払い4,850円/月、年払いは月換算3,650円です。年払いの月換算額を月払いの請求額と混同しないようにしましょう。日本の公式料金(2026年10月3日確認)
Etsyは出品1件につき0.20米ドルの掲載料があり、掲載の有効期間は4か月です。販売時の取引手数料は6.5%で、送料やギフト包装料を請求する場合はそれらも対象です。決済処理手数料は別にかかります。開店時に表示される初期費用や、利用する広告等の費用も分けて確認してください。Etsy公式の費用説明
| 比較する項目 | Shopifyで確認するもの | Etsyで確認するもの |
|---|---|---|
| 販売前の費用 | 契約プラン、ドメイン、有料テーマやアプリ | 開店時の表示費用、出品料 |
| 注文時の費用 | 決済方法に応じた手数料 | 取引手数料、決済処理手数料 |
| 集客の費用 | 自分が実施する広告や制作 | 利用する広告等の適用条件 |
| 日々の作業 | 商品ページ、集客、問い合わせ対応 | 出品の更新、問い合わせ対応 |
自店の比較表では、商品原価、送料、梱包費を両方に入れたうえで、サービスごとの差を見ます。Shopify Paymentsを使う場合の外部決済取引手数料と、カード決済そのものの手数料は別です。「取引手数料がかからない」という説明を、決済費用が一切かからない意味にしないようにしましょう。
Etsyの米ドル料金を日本円へ固定換算して比較するより、まず通貨と費目を分ける方が明確です。日本の事業者に適用される決済条件は、登録時に自店の所在国と受取口座で確認します。
売りたい商品と、購入までに必要な説明で選ぶ
自分の商品の扱いがEtsyの基準に合うかを最初に確認します。 Etsyは商品が出品者によって作られたもの、デザインされたもの、選ばれたもの、調達されたものについて基準を設けています。「どんな商品でも載せられる出店先」と考えず、該当区分と条件を公式で確認しましょう。EtsyのCreativity Standards
そのうえで、購入者に説明したい情報を紙に書きます。素材や色だけで選べる商品か、サイズ選びや組み合わせの説明が必要か、複数シリーズを順に見てほしいか。自社の世界観や選び方をまとめて伝える必要があるなら、Shopifyで店全体の構成を考える価値があります。
一方、一つずつの作品を探してもらう販売方法を優先するなら、Etsyの出品を入口にする判断もできます。Shopifyを選ぶためにEtsyを閉じる必要はありません。販売先ごとに「この店では何を見つけてもらうか」を決め、同じ説明文をそのまま置くだけで済ませないことが大切です。
併用するなら、在庫と注文の管理方法を先に決める
両方で販売する場合は、商品数を増やす前に在庫の減らし方を決めます。 一点物の陶器を両方に載せるなら、片方で注文された後、もう片方で誰がいつ販売を止めるのかを具体的にしておきます。売り場が二つでも、発送できる商品は一つだからです。
連携アプリを使う場合にも、対象の販売先、在庫と注文の同期範囲、費用を確認します。Shopify公式ヘルプでは、Marketplace ConnectからEtsyへの新規接続は現在できず、既存接続は継続できると案内されています。 2026年10月3日に確認した条件です。Marketplace Connectの現行ヘルプ
公式アプリ掲載で現在案内する連携先も確認できます。EtsyとShopifyを併用できるという説明だけを読んで、このアプリで新規接続できると判断しないようにします。自店に合う連携方法を選ぶまでは、対象商品を絞り、更新の担当と手順を決めておくと運用を整理できます。
よくある質問
Etsyから始めた後でShopifyを追加してもよいですか?
はい。二つの売り場の役割を分けて追加する考え方があります。最初から商品すべてを移すのではなく、ブランドの説明を充実させたい主力商品を一つ選び、Shopify側の商品ページを作ると作業量を見積もりやすくなります。
月額があるShopifyは、小規模店には早いですか?
規模だけでなく、毎月どの仕事に使うかで考えます。商品説明、購入導線、顧客対応を自店で整えたいなら検討できます。予定する販売数だけを根拠に上位プランを選ばず、まず必要な機能と通常料金を確認しましょう。
どちらを選べば売れますか?
販売先だけで結果は決まりません。誰に何を伝える商品か、写真と説明が揃っているか、配送や問い合わせへ対応できるかを確認します。選択の基準は売上の保証ではなく、自分が運営できる売り場かどうかです。
最初の一商品で、自社ストアの見え方を確認する
Shopifyを検討するなら、3日間無料体験で主力商品を一つ載せ、自社の売り場として伝わるかを確認しましょう。 写真、商品の違い、配送案内の三つを用意すれば、テーマを選ぶだけよりも具体的に判断できます。継続前には日本向けの料金と自店で使う決済方法を確認し、運営する範囲を決めて始めましょう。


