段階的に決まる問い合わせツールの費用と、席数と自動解決の件数で増える費用を、小さな店の視点で比べる説明イラスト

小規模なShopify店は、まずTidioの無料プラン。Zendeskは席数と担当者体制がそろってから

結論から言うと、問い合わせが月に数十〜数百件で、運営者が1〜2人のストアはTidioから始めるのが合わせやすいです。Zendeskは、複数の担当者でサポートを回し、Shopifyの注文画面から返金やキャンセルまで処理したい体制に向きます。差が出るのは機能の数より、料金の数え方です。

  • Tidio:プランごとに会話数などの枠が決まる段階制。無料プランがあり、AIのLyroは追加枠として足す
  • Zendesk:担当者の席数に課金され、AIの自動解決は1件ごとに課金。無料プランの記載はなく、14日間の無料体験から始める
  • Shopifyでの操作:Zendeskは返金・キャンセルのやり方が公式ヘルプに細かく書かれている。Tidioも受信箱から注文のキャンセル・返金・配送先変更ができる

本稿は、2026年10月26日にTidioとZendeskの公式料金ページ、両社のShopify連携の説明、Zendeskのメッセージング紹介ページ、Shopify App Storeの掲載を確認した内容に基づきます。Tidioのプランの内訳はTidioの料金の記事、LyroはLyroの記事にまとめています。ここでは、2つを並べて選ぶ視点に絞ります。

比較表:料金の数え方・AI・無料枠・Shopify

先に全体像を表にします。いずれも2026年10月26日に公式ページで確認した内容です。

TidioとZendeskの料金・AI・無料枠・Shopify連携(2026年10月26日確認)
項目TidioZendesk
課金の単位プランごとの会話数などの枠担当者の席数(Suiteの席単価)
無料で使える範囲Freeプラン:請求対象の会話が月50件、10席無料プランの記載なし。14日間の無料体験
有料の入口Starter 24.17ドル、Growth 49.17ドルからSuite Team:年払い55ドル/月払い69ドル(席・月)
上位プランPlus 300ドルから+従量。Premiumは要問い合わせSuite Professional:年払い115ドル/月払い149ドル。Enterpriseは非公開
AILyro:50会話から(月32.50ドルから)自動解決:コミット1.50ドル/件、従量2.00ドル/件
無料体験7日間、カード登録不要。終了後はFreeへ14日間(Suite Professional相当)
Shopifyでの操作受信箱から注文のキャンセル・返金・配送先変更(担当者の操作)サイドバーに注文情報。返金(全額・一部)と未履行注文のキャンセル

出典:Tidio 料金ページ、Zendesk 料金ページ(いずれも2026年10月26日確認)。Tidioの金額は、Tidioの料金の記事と同じく、年払いの月額換算の表示を基準にしています。料金ページには月払い・年払いの切り替えがあるので、購入前に請求周期を画面で確かめてください。

料金の見方:枠で決まるTidio、席数で増えるZendesk

費用の見通しを立てやすいのは、枠の決まったTidioです。 Zendeskは担当者が増えるほど席単価の分だけ総額が増えます。

Tidioの料金

2026年10月26日時点の公式ページでは、Freeは0ドルで請求対象の会話50件・10席、Starterは24.17ドル(100会話)、Growthは49.17ドルから(カード表示は250会話から)です。Plusは300ドルからに従量課金が加わり、Premiumは要問い合わせです。Freeでも、Lyroの最初の50会話は累計で無料と記載されています。Shopify App Storeの掲載は別のプラン構成(Free、Customer Service 29ドル、Flows 29ドル、Lyro AI Chatbot 39ドル)を表示しているため、アプリ経由で契約する場合は画面の金額を確かめてください。内訳はTidioの料金の記事をご覧ください。

Zendeskの料金

ZendeskのSuiteは、Teamが年払い55ドル・月払い69ドル、Professionalが年払い115ドル・月払い149ドルで、いずれも1席あたりの月額です。Enterpriseは非公開です。Shopify App Storeの掲載には、これとは別の構成(Growth 89ドル、Enterprise 150ドル、年払い)も載っています。掲載ごとにプラン名が異なるため、見積もりは公式の料金ページを基準にし、契約画面で最終確認してください。

担当者が2人なら、Teamの年払いで55ドル×2=110ドル、月払いで69ドル×2=138ドルが席の費用の目安です。これに、後述のAIの自動解決の費用が加わります。

同じ体制で並べると

単位が違うので、そのまま高い・安いは言えません。試算の入口は次のとおりです。

  • Tidio:Starter(24.17ドル)か、Growth(49.17ドルから)に、必要ならLyroの追加枠(32.50ドルから)を足す
  • Zendesk:担当者の人数×席単価に、AIの自動解決の件数×単価を足す

自店の問い合わせ数と担当者の人数をあてはめて計算し直してください。

AI:Lyroは会話の枠、Zendeskは自動解決1件ごと

どちらもAIが回答を自動化しますが、課金の数え方が違います。 回答の巧さを想像で比べるより、課金単位を確認するほうが確実です。

  • Lyro(Tidio):Freeプランで最初の50会話が累計で無料。Lyroのアドオンは月32.50ドルから、50会話の枠を買う方式で、有料の枠は月50〜1,000会話の範囲で選べます
  • Zendeskの自動解決:コミット契約で1件1.50ドル、従量で1件2.00ドル(全Suite)。含まれる件数は、Teamで1席あたり月5件、Professionalで1席あたり月10件です

Zendeskには、担当者の作業を助けるCopilotというアドオンもあり、1席あたり月50ドル(年払い)、Professional以上が対象です。これはAIが顧客に直接答える機能とは別の費用なので、見積もりでは分けて数えてください。

Lyroの有料枠を超えた場合の単価は、公式ページに記載がありません。上限を超えそうな規模では、Tidioに問い合わせて条件を確かめるのが確実です。

Shopifyでできる操作:Zendeskは返金・キャンセルの手順が明確

Shopifyの注文を扱う場面では、Zendeskのほうが操作の範囲が公式ヘルプに細かく書かれています。 一方、Tidioも担当者が受信箱から主要な操作をできます。

Zendesk

Zendeskの公式ヘルプ(2026年10月26日確認)には、次のことが書かれています。

  • サイドバーに注文の要約・履歴・明細・追跡番号を表示(顧客はメールアドレスか電話番号で照合)
  • 返金:履行済み・一部履行・未履行の注文に対応し、全額・一部、在庫の戻し、送料の返金を選べる
  • キャンセル:未履行の注文のみ
  • 全Suiteで利用可能。Support単体のプランではチャットも必要

Shopify App Storeの掲載(2026年10月26日確認)の評価は3.2(95件)で、導入が難しいという口コミがあります。

Tidio

TidioのShopify連携ページ(2026年10月26日確認)では、次の機能が示されています。

  • カートの内容と注文履歴の表示、Shopifyのデータ付きチケット作成
  • 40以上のテンプレート
  • 担当者が受信箱から注文のキャンセル、返金、配送先変更を行える
  • Lyroは商品の在庫、注文状況、割引コードの送付に対応

注文状況の案内にLyroを使う手順は、Lyroと注文状況の記事にあります。

無料プランと無料体験の違い

無料で実際の問い合わせを流せるのはTidio、Zendeskは14日間の体験で判断します。

Tidioは、7日間の無料体験(カード登録不要)が終わると、有料プランを選ばなければFreeに戻ります。Zendeskは14日間の無料体験(Suite Professional相当)で、無料プランの記載はありません。Zendeskを試すなら、体験の14日間で、返金・キャンセルの処理と自動解決の件数を確かめる計画を立ててから始めると無駄がありません。

どちらを選ぶか:自店の体制で決める

結論は次の表のとおりです。

自店の状況別の選び方の目安
自店の状況先に試す方理由
問い合わせが月に数十件、運営者1〜2人TidioFreeプランで始められ、費用が枠の範囲で決まる
AIの費用を会話の枠で見積もりたいTidioLyroは50会話単位の枠。件ごとの従量課金を数えなくてよい
複数の担当者で分担し、権限や履歴を管理したいZendesk席単位の料金体系で、Shopifyの返金・キャンセルの手順も公式に明記
LINE・電話(音声)も一つの画面で受けたいZendeskメッセージング紹介にLINEと音声が載っている(プラン別の内訳はZendeskで確認)

Tidioを選ぶ場合は、まず無料のプランで会話の流れを確かめられます。

Tidioを7日間無料で試す

他のサービスも含めて比べるなら、Tidioの代替サービスの記事が整理しています。同じ観点でIntercomと比べたTidio Intercom 比較もあります。

よくある質問

TidioとZendeskは無料で使えますか? Tidioにはずっと使えるFreeプランがあります。Zendeskは14日間の無料体験で、無料プランの記載はありません。

Zendeskの料金は1人あたりいくらですか? Suite Teamが年払い55ドル、月払い69ドル(席・月)です。Professionalは年払い115ドル、月払い149ドルです。

Zendeskの自動解決はどう課金されますか? コミット契約で1件1.50ドル、従量で1件2.00ドルです。Teamは1席あたり月5件、Professionalは月10件が含まれます。

ShopifyでZendeskから返金できますか? できます。全額・一部の返金に対応し、キャンセルは未履行の注文のみです。

Tidioでも注文のキャンセルや返金ができますか? 担当者が受信箱から、注文のキャンセル、返金、配送先の変更を行えると公式ページに書かれています。プランごとの条件は、契約前に画面で確かめてください。

次の一歩は、Tidioの無料プランで自店の問い合わせを流してみること

Tidioは、Freeプランで請求対象の会話が月50件使え、Lyroの最初の50会話も無料です。まず自店でよくある質問を3つ選び、Lyroに答えさせてみましょう。担当者が増える見込みなら、Zendeskの14日間の体験で同じ質問と注文の処理を試し、費用の出方を比べてください。

料金の出典 ·

確認した公式資料(2026年10月26日確認)