封筒と注文番号の札で荷物を照合し、発送済み・未発送・担当者への引き継ぎに分かれる説明イラスト

「注文はどこ?」の対応を減らしたい店は、Zipchatの注文照会を試す価値がある

注文状況の問い合わせが日々の返信の大きな割合を占めているShopifyストアなら、Zipchatの注文照会(Order Tracking)を無料体験で確かめる価値があります。 公式ドキュメントでは、顧客が入力したメールアドレスと注文番号をもとにShopifyから注文情報を取得し、AIがその内容で回答する機能が案内されています。配送状況の確認という繰り返しの質問を、担当者が一件ずつ調べる作業から切り離せます。

一方で、注文状況の回答は「どの情報を渡すか」「発送前の注文には何を返すか」「答えられないときに誰が引き取るか」を決めておかないと、お客様にも担当者にも負担が残ります。この記事は、注文照会の仕組み、未発送のときのメモ、Shopify以外の注文システムとの接続、人への引き継ぎ、導入前の準備に絞って整理します。

有人対応への切り替えの設定はZipchatの有人引き継ぎで詳しく扱っているため、ここでは注文照会との関係に必要な点だけを触れます。インストールの全体像はZipchatの使い方を参照してください。

本記事のZipchatに関する情報は、2026年10月11日に公式の注文照会ドキュメント、料金ページ、Shopify App Storeの掲載で確認しました。次の行動は、Zipchatの無料体験で、自店の過去の注文状況の質問を使って回答を確かめることです。

注文照会は「メールアドレス+注文番号」で注文情報を引く

Zipchatの注文照会は、顧客が入力したメールアドレスと注文番号を使ってShopifyの注文を探し、その情報で回答する仕組みです。 注文番号だけでは第三者でも入力できてしまうため、メールアドレスとの組み合わせで照合する、という考え方だと整理できます。

お客様から見ると、チャットで「注文がまだ届きません」と伝えると、AIがメールアドレスと注文番号を尋ね、確認できた注文の状況を答える、という流れになります。担当者は、注文管理画面を開いて番号を検索し、配送状況をコピーして返信する、という手間を減らせます。

ここで押さえたいのは、回答の根拠が自店のShopifyの注文データであることです。商品ページや配送ポリシーのような文章から答えるのではなく、その注文固有の情報を引いてくる点が、一般的な「よくある質問への回答」との違いです。

注意したいのは、照合に使う情報をお客様が手元に持っているかどうかです。注文確認メールが見つからない、ゲスト購入で別のメールアドレスを使った、といったお客様は、入力が合わずに先へ進めないことがあります。そうしたお客様へどう案内するかは、後の引き継ぎの設計で補います。

未発送の注文には、メタフィールドのメモで案内を返せる

発送前の注文には追跡情報がないため、注文のメタフィールドに入れたメモをAIの回答として返す設定が用意されています。 公式ドキュメントでは、注文のメタフィールド custom.additional_shipping_information に書いた内容を、未発送時に案内できると説明されています。メタフィールドとは、Shopifyの注文に独自の項目を追加して値を持たせる仕組みです。

「発送前なのに配送状況を尋ねられる」ケースは、実は注文状況の問い合わせのなかでも対応に迷いやすい場面です。予約商品で発送が先になる、受注生産で製作に日数がかかる、といった店なら、このメモが回答の質に直結します。

たとえば次のような使い分けが考えられます。

  • 通常商品の注文には何も入れず、標準の発送案内に任せる
  • 予約商品の注文には「入荷後に順次発送します」という趣旨のメモを入れる
  • 受注生産の注文には製作期間の目安を入れる

メモの書き方は、お客様がそのまま読んで納得できる文面にします。「担当者へ確認中」のような内部向けの言葉は、チャットでそのまま見えてしまうため避けましょう。公式のカスタム配送メモの設定ページに手順があるので、設定前に読んでおくと安心です。

メモを注文ごとに誰が書くのか、アプリやフローで自動入力するのかは、自店の運用に合わせて決める部分です。毎回手で書く運用だと、忙しい時期に抜けが出ます。商品タイプや発送予定日で自動的に入る形にできるかを、導入前に検討しておくとよいでしょう。

Shopify以外の注文システムは、独自APIで接続する

注文情報がShopifyにない店は、公式の「カスタム注文追跡API連携」を使い、自社のシステムの注文情報をZipchatに渡す形になります。 公式ドキュメントによると、この連携では外部のAPIから注文情報を取得して回答に使い、APIが5秒以内に応答しない場合は、確認できなかった旨をお客様に返します。API(アプリ同士がデータをやりとりする窓口)に応答の速さが求められる、という点が運用上の注意です。

詳しい仕様は公式の連携ページにまとまっています。開発者が必要になる設定のため、自社でエンジニアがいない場合は、外部の開発者やパートナーに頼めるかを先に決めておきましょう。

接続先が複数ある店、たとえばShopifyの注文と倉庫管理システムの出荷情報を別々に持っている店では、どの情報を回答の根拠にするかを整理する必要があります。お客様が見たい情報は「いつ届くか」なので、その答えを一か所で取り出せる状態にしておくと、接続の設計がシンプルになります。

5秒を超えて応答できない場合の挙動は、「確認できない」という案内になります。繁忙期にシステムが重くなると、この案内が増える可能性があります。申込み前に、接続先のシステムの応答時間を確認しておくことをおすすめします。

回答できないときは、人へ引き継ぐ道筋を用意する

AIが注文を特定できない、または例外の相談だった場合に備えて、人に渡す窓口を決めておきます。 公式ドキュメントには、会話の引き継ぎとして、アプリ内、メール、Zendeskチケットのいずれかへ会話をエスカレーションする設定(Escalate Conversations)と、担当者が会話を引き取る機能(Take Over)、AIの返信を再び有効にする機能(Enable AI Replies)が案内されています。詳しい設定は公式の引き継ぎ説明と会話の引き取りで確認できます。

注文状況の問い合わせで引き継ぎが必要になる代表的な場面は、次のとおりです。

  • 注文番号やメールアドレスが一致せず、注文を特定できない
  • 配送遅延や破損など、状況の確認以上の対応が必要
  • 発送後の住所変更や、キャンセルなどの依頼

これらを「どこへ渡すか」を、担当者の普段の窓口に合わせて選びます。メールで受けている店ならメールへ、Zendeskでチケット管理している店ならチケットへ、という具合です。引き継ぎの仕組みの全体像や営業時間外の考え方は、Zipchatの有人引き継ぎで扱っています。

ここで大切なのは、「AIが答えられない」と判断される問い合わせの種類を、事前に洗い出しておくことです。過去の問い合わせから、注文状況以外に来ている相談を拾い、AIに任せる範囲と人が受ける範囲を線引きしましょう。

導入前に整えておく準備は、次の4点

注文状況の自動回答を始める前に、情報・文面・窓口・確認用の質問の4点を整えておくと、無料体験の判断が早くなります。

  1. 照合に使う情報の案内 お客様が注文番号とメールアドレスを見つけやすいよう、注文確認メールや発送通知の文面に番号を目立つ形で載せておきます。入力で迷うお客様が減ります。
  2. 未発送のときの文面 予約・受注生産・在庫待ちなど、発送が遅れる理由別に、お客様へ返す一文を用意します。メタフィールドへ入れる前提で、短く、断定しすぎない表現にしましょう。
  3. 引き継ぎ先と時間帯 AIが回答できない問い合わせを、誰がいつ見るかを決めます。夜間に届いた相談を翌営業日にどう返すかも含めて、普段の運用に合わせます。
  4. 試すための質問リスト 過去1〜2か月の問い合わせから、よくある注文状況の質問を10件ほど選びます。発送済み、未発送、遅延、番号違いなど、パターンを変えて混ぜるのがコツです。

特に4点目は、無料体験で判断するための材料になります。「AIが自然な文章で返せるか」だけでなく、「自店の注文データから正しい状況が引けるか」を見ましょう。未発送のメモが意図どおり返るかも、同じ質問リストで確かめられます。

料金は、返信数の枠で見る

Zipchatの料金は返信数に応じたプランで、無料体験で自店の問い合わせ量を測ってから選ぶのが無理のない進め方です。 公式の料金ページとShopify App Storeの掲載を確認した結果は次のとおりです(2026年10月11日)。

  • 無料体験は7日間、30日間の返金保証あり
  • Starterは月額80米ドル(年払い表示は月64米ドル)で、750返信が含まれる
  • ProとScaleはShopify掲載の月額で、それぞれ300米ドル、600米ドル
  • Shopify App Storeの掲載では、Order Status(注文状況の回答)が全プランに記載されている

注文状況の質問は、一人のお客様と複数回のやりとりになることがあります。返信の数え方は、月の問い合わせ数だけでは見積もれません。無料体験の期間に、何件の会話で何返信が使われたかを見て、月間の量を概算すると、プラン選びの根拠になります。

なお、Zipchatの無料プランはShopify App Storeの掲載にある情報です。プランの詳細はZipchatの料金ガイドにまとめています。無料体験では、自店の注文状況の会話が何返信で収まるかを実際の数字で確かめられます。

Zipchat — 料金
プラン月額(USD)月間AI返信数
Starter$80750
Pro$3003,000
Scale$6006,000

料金の出典 · 2026-10-03

よくある質問

Q. 注文番号だけで回答できますか。 公式ドキュメントでは、メールアドレスと注文番号の組み合わせで注文情報を取得すると案内されています。番号だけで答える運用は、公式の説明にありません。

Q. Shopify以外のカートでも使えますか。 独自APIの連携が用意されています。応答が5秒以内であることが条件です。開発の手間がかかるため、外部の開発者に頼めるかを先に決めておきましょう。

Q. AIが間違った案内をしたらどうなりますか。 担当者が会話を引き取る機能があります。AIの返信を止めて人が対応し、あとで再開できます。誤案内のリスクを減らすには、回答の根拠が注文データであること、未発送のメモを正確に保つことが役立ちます。

次の一歩

まずZipchatの無料体験で、自店の注文状況の質問を10件ほど試し、回答と引き継ぎの動きを確かめましょう。 発送済み、未発送、番号違いを混ぜると、運用に必要な準備が見えてきます。

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