
最初に選ぶのは、資料の量ではなく答えの根拠
Zipchatの回答をお店の案内に合わせたいなら、まず「どの資料を正しい答えの基準にするか」を決めましょう。 商品ページ、取扱説明書、スタッフ用のメモに異なる返品条件が書かれていたら、資料を増やすだけでは整理できません。お客様に案内したい内容を先にそろえることが、導入時にも運用中にも役立ちます。
Zipchatのナレッジベースは、AIが回答に使う情報の置き場所です。公式のKnowledge Base説明では、Webページに加えてPDFや直接入力する文章などを登録できます。この記事ではアプリの設置全体ではなく、登録する情報の選び方と、変更があったときの直し方に絞ります。最初の導入は使い方ガイドを参照してください。
公式ヘルプ、料金ページ、Shopify App Store掲載は2026年10月4日に確認しました。次の行動は、送料・返品・商品仕様のうち一つを選び、無料体験で登録から回答確認まで試すことです。
URL・PDF・短いFAQは、更新する場所で使い分ける
普段直している場所を基準に選ぶと、情報が二重になりにくくなります。 Webで公開している返品条件はそのページ、商品の詳しい取扱方法は説明書、Webにまだ載せていない短い回答は文章として整理する、という分け方です。
公式ヘルプは単一ページ、複数ページ、PDF、文章入力、URL一覧のCSV、XMLサイトマップを案内しています。サイトマップは、サイト内のページの場所をまとめたファイルです。全部を最初から使う必要はありません。
- 商品の素材や寸法は、更新担当者が管理する商品ページを基準にする。
- 取扱方法は、現行商品の型番と一致した説明書を選ぶ。
- ギフト包装の条件は、対象商品や例外を含めた短いFAQにする。
- 期間限定の案内は、開始日と終了日、終了後の通常条件まで整理する。
これは登録形式を選ぶための運用例です。PDFだから新しい、Webページだから正しい、とは限りません。ファイル名だけで判断せず、中にある日付、対象商品、案内する国を見てください。日本向けと海外向けで送料が違うお店では、どの地域の条件なのかを文章に含めます。
同じ説明書を更新のたびに別名で追加する場合も、過去版が必要なのかを考えましょう。旧商品向けなら旧商品の名前を明記し、現行商品の説明と混ざらないようにします。社内だけで使う仕入価格や顧客の個人情報は、購入前の案内資料に含める必要がありません。
登録前に「同じ質問への違う答え」をなくす
一つの質問に複数の条件があるときは、その違いを説明できる状態にしてから登録します。 たとえば「返品できますか」という質問でも、未開封品、使用後の商品、不良品では対応が変わることがあります。単に「返品できます」と書くより、条件と窓口をセットにした方が、お客様が次に何をすればよいか分かります。
整理するときは、実際によく届く質問を三つ選んでください。各質問について、答えが書かれているページや資料を探し、食い違いがあれば公開元から直します。チャット専用のメモだけを直しても、商品ページで別の案内を読んだお客様は戸惑うためです。
資料が長い場合は、対象商品、適用条件、例外、次の行動の順で必要箇所を見つけられるようにします。たとえばサイズ選びでは、「普段のサイズでよい」という短い結論だけでなく、商品の実寸や測り方への案内もあると判断に使えます。AIに販売上の言い切りを増やすより、選ぶための材料をそろえる考え方です。
文章の調子と事実も分けて扱いましょう。「丁寧な口調で答える」は話し方の指定ですが、「必ず翌日届く」は配送の約束です。後者は対象地域、受付時間、休業日の条件がそろっているかを先に確かめます。
新しいページを追加し、読み込まれた範囲を確かめる
初回の読み込みが済んでいても、今回追加したページが回答に使えるかは個別に確かめます。 複数ページの登録に関する公式ヘルプには、AI Training、Knowledge Base、Add a New Sourceから情報を追加する流れがあります。
一枚だけ追加したいなら対象ページを指定し、まとまったページを扱うならサイト全体やサイトマップを使う方法を検討します。商品説明を一つ直しただけなら、いきなりすべてを登録し直すより、そのページと回答に絞って確認すると作業の目的がはっきりします。
手順は「元の資料を直す」「必要な情報を登録する」「対象の質問で答えを見る」の順です。Webサイト側に閲覧制限がある場合などは、ページが一般の訪問者から読めるかも確認してください。公式ヘルプは、初回の読み込みが不完全だった場合の再走査をサポートに相談する方法も案内しています。
自動更新の頻度については、ヘルプに旧プラン名を含む説明があります。現在申し込むプランの頻度を、そのまま旧記載から当てはめることは避けましょう。変更した情報がいつ反映されるかを確認し、キャンペーン開始など時刻が重要な更新は、回答を見てから案内を始めます。
料金はAI返信数と学習ページ数を分けて見る
資料を登録できる量と、お客様への返信に使う量は別に見ます。 現行の公式料金ページでは、Starterに月750返信、学習ページ1,000件が表示されています。料金は米ドルで、月払いは月80ドル、年払いは年768ドル(月換算64ドル)。無料体験は7日間です。確認日は2026年10月4日です。
「750返信」は750人という意味ではありません。ひとりがやり取りを続ける場合もあるので、想定する質問の種類と会話の長さを考えて選びます。また、商品数と学習ページ数が必ず同じになるわけでもありません。商品以外に配送案内やFAQを扱うなら、それらも登録内容として確認します。
最初から上位プランを選ぶより、今回試したい情報と想定する問い合わせに合わせて候補を絞ると比較しやすくなります。契約条件を詳しく見るときは料金の見方へ進み、体験では代表的な商品一つと購入条件から始めてみてください。
更新後は、条件を変えた質問で答えを確かめる
一つの言い方で正答しただけでなく、条件を変えても案内が矛盾しないかを見ます。 「送料はいくら」と聞いたあと、「沖縄へ送る場合」「複数の商品を買う場合」など、実際のお店で条件が分かれる質問を続けます。答えに必要な情報が足りないなら、推測させるのではなく元の資料を補います。
商品説明書を更新した場合は、新旧の型番をそれぞれ尋ねると混同を見つけやすくなります。期間限定の特典なら、対象期間内と期間外の質問を分けてください。更新した内容に合う質問を少数選ぶと、確認する範囲を絞れます。
AI Trainingの公式説明は、会話履歴を確認して回答を調整する方法を案内しています。問い合わせが来るたびに資料を無制限に足すのではなく、誤った答えの原因が情報不足なのか、条件の曖昧さなのかを分けましょう。個別注文の例外や担当者判断が必要なら、人への引き継ぎも合わせて整えます。
よくある質問:資料を全部登録すればよい?
最初は、購入判断に必要な現行資料に絞るのがおすすめです。 古いセール、終了した特典、条件が省略された社内メモまで一度に入れると、何を直すべきか見つけにくくなります。
「FAQをWebに公開していない場合」は、直接入力する文章という選択肢があります。ただし、送料などお客様全員に関わる条件は、サイトの説明とも一致させましょう。「更新作業はいつするか」は、商品仕様、配送条件、返品条件、特典などの変更を公開したときが見直すタイミングです。毎回すべての資料を入れ直す必要があると決めつけず、変更した範囲を確認します。
まずは無料体験で、案内したい質問を一つ選び、その答えの根拠になるURLまたは資料を用意してください。登録後に別の言い方でも尋ねてみると、自店に必要な情報の整え方が見えてきます。


