無料プランの枠は同じでも、自動メールが使えるかどうかで2つのメール配信ツールを選び分ける様子を表した説明イラスト

Shopifyで自動メールを使うなら、まずOmnisendの無料プランから試す

「Shopify メルマガ アプリ」で探すと、名前の知られたMailchimpと、Shopify向けに作られたOmnisendが並びます。結論は、カゴ落ちメールや購入後のフォローなど自動メールを無料で試したいならOmnisend、すでにMailchimpで配信リストと運用が回っているなら、そのまま続けるか有料プランの条件を確認してから決めるです。

分かれ目は無料プランの中身です。2026年10月19日に両社の公式料金ページを確認すると、メールの月間上限はどちらも500通・連絡先250人で同じでした。違いは自動化です。Mailchimpの無料プランは自動メール(フロー)が含まれず、OmnisendはFreeを含む全プランで自動メールのワークフローが案内されています。

この記事で比べるのは次の5点です。

  1. 無料プランと送信枠
  2. 自動メールの扱い
  3. 料金の数え方(課金される連絡先)
  4. Shopifyとの連携
  5. Mailchimpから移るときの手間

確認した公式ページの一覧は記事の末尾にまとめました。料金の詳細はOmnisendの料金記事に任せ、ここは比較に必要な範囲にとどめます。

Omnisendを無料プランで試す

無料プランは枠が同じで、違いは自動メールが使えるか

無料で自動メールまで試したい店には、Omnisendの方が合います。 メールの送信数と連絡先の上限は同じで、できることが違うからです(いずれも2026年10月19日確認)。

無料プランの比較(2026年10月19日確認、料金は米ドル)
項目Omnisend FreeMailchimp Free
月額0ドル(カード登録不要)0ドル
連絡先250人250人
メール送信月500通月500通、または1日250通まで
自動メールワークフローを案内含まれない(Essentials以上)
ポップアップ各ページで確認Popup Formsを案内
ブランド表示メールとフォームに表示メールに表示
サポート24時間のライブチャットとメール最初の30日間のメール

出典:Omnisend料金ページ、Omnisendの料金プラン解説、Mailchimp料金ページ。

Omnisendの無料枠は、1回の配信を最大250人の範囲で送る形です。連絡先を250人より多く取り込んでも、キャンペーンは250人以下のセグメントに送ります。Mailchimpの無料プランは上限を超えると送信が止まります。どちらも「500人に送れる」わけではない点は同じです。

無料プランで試せること自体は、店の状況で価値が変わります。まだ登録者が少なく、あいさつメールとカゴ落ちメールの2本を動かしたいなら、自動メールを含むOmnisendの無料プランが試しやすい入口です。一斉配信のメルマガだけを送りたいなら、無料の範囲ではどちらも条件が近いので、操作や慣れで選べます。

自動メールは、Mailchimpは有料プランの枠、Omnisendはプラン共通で案内

カゴ落ちや購入後のメールを主役にするなら、自動メールの枠を先に見ます。 Mailchimpの料金ページでは、自動メールの枠がプランで分かれています(2026年10月19日確認)。

  • Free:自動メール(フロー)は含まれない
  • Essentials:フローのステップは最大4つ
  • Standard:フローは最大200
  • Premium:フローは最大200

Mailchimpのカゴ落ちフローは、ヘルプによると「Automations」から作り、トリガーで「Abandons cart」か「Abandons cart with specific products」を選び、待ち時間を時間・日・週で指定します。参加条件には最大10個のセグメント条件を付けられます。接続済みの対応ストアが必要で、できる内容は契約プランによって異なるとされています。(Mailchimpヘルプ、2026年10月19日確認、ページに更新日の表示なし)

一方のOmnisendは、料金ページでメール・SMS・プッシュ通知の自動配信ワークフローが各プランに載っています。カゴ落ち、ウェルカム、購入後のフォローはひな形から作れます。具体的な作り方はカゴ落ちメールの記事とウェルカムメールの記事にあります。

ただし、2社の料金ページは細部の表記が一致しない箇所があります。Omnisendの料金ページは「Freeに全機能が含まれる」という説明と、プラン比較表の差が両方載っているため、使いたい機能(たとえば商品レコメンドや最適な送信時間の自動設定など)は、登録前に自分のアカウントのプラン比較で確認してください。AIツールは、公式ページではStandardが2つ、Proが5つ(商品レコメンドや送信時間の最適化を含む)と案内されています。

料金は、課金される連絡先の数え方と送信枠の倍率で比べる

有料プランの比較は、月額の入口価格より「課金される人数」と「送信枠の倍率」で決まります。

送信枠は、有料の下位から次のとおりです(2026年10月19日確認)。

有料プランの送信枠と入口(2026年10月19日確認)
サービスプラン月間のメール送信枠
OmnisendStandard(月16ドルから)課金対象の連絡先数×12通
OmnisendPro(月59ドルから)無制限(公正利用の条件あり)
MailchimpEssentials連絡先数×10通
MailchimpStandard連絡先数×12通
MailchimpPremium連絡先数×15通

Mailchimpの有料プランの月額は、連絡先数の区分(0〜500人から100万人以上まで)と通貨表示で変わります。Essentials・Standardには14日間の無料体験があります。公式ページには、日本円などへ切り替えて表示する機能があり、数字だけを他社の米ドルとそのまま比べないようにしてください。自店の連絡先数を選んだ画面の金額を、同じ通貨に揃えて並べるのが確実です。

Omnisendの課金の数え方は、公式で明確に書かれています。課金対象は、メール配信に同意した購読者と、同意はないが自動メールを受け取る人(注文やカゴ落ち、会員登録で連絡先が入った人など)で、配信解除した連絡先は除かれます。リストが増えると、請求サイクルごとにプランの区分が自動で上がります。Omnisendの料金プラン解説

Mailchimpの料金ページには、購読者以外をどう数えるかの説明がありません。Mailchimpの連絡先数が請求にどう反映されるかは、アカウントの連絡先数の表示と、契約前の料金計算で確かめてください。

見積もりは次の順で行うと、2社を同じ条件で並べられます。

  1. 管理画面で、課金対象になる連絡先の数を確認する
  2. 月の送信数を、一斉配信と自動メールに分けて数える
  3. 通常の月と、セールのある月の2パターンで必要な枠を出す
  4. 初回割引を外した通常料金で比べる

Omnisendには、初回の有料契約で3か月分を前払いすると30%引きになる案内があります(Standardの入口で月11.20ドル相当)。割引後は通常料金に戻るため、比較は通常料金で行ってください。SMSは、2026年5月4日以降のProでは別のSMSクレジット購読で追加する仕組みです。メールだけで始めるなら、SMSの費用は後から考えて構いません。詳細はOmnisendの料金記事にまとめています。

Shopify連携は、どちらも自動同期。注意点が違う

Shopifyの商品・顧客・注文を自動で取り込める点は、どちらも同じです。 違いは、つなぐ前後の確認事項です(2026年10月19日確認)。

Mailchimpの場合、Shopifyのストア1つにつき、Mailchimpのオーディエンス(連絡先のまとまり)1つが対応します。ヘルプによると、メールアドレスや名前、注文情報、誕生日や電話番号などの項目が同期され、割引コードは数時間ごとに同期されます。接続する前に、すでにあるウェルカムメールなどの自動メールを一時停止し、接続後はカゴ落ちの自動メールを作り直す必要があります。(Mailchimpヘルプ:Shopify接続、ページに更新日の表示なし)

Omnisendの場合、Shopifyからメール、電話番号、名前、住所、タグ、購読状況が連絡先に同期されます。注文やカゴの更新は約3分以内、プロフィールの更新は約1時間以内です。メール配信などに同意したお客さんだけが購読者になり、登録フォームやチェックアウトで同意した人以外(注文しただけの人など)は「未購読」として入ります。未購読の人にはキャンペーンは送れず、注文に関する自動メールが対象になります。(Omnisendヘルプ:Shopifyデータの同期)

どちらにも使える共通の注意があります。Shopifyの連絡先のメールアドレスや電話番号を後から変えると、別の連絡先として登録されることがあります(Omnisendのヘルプが説明する注意点)。連絡先を直すときは、ヘルプの順番に従って更新しましょう。Shopifyのテーマ側では、アプリの埋め込みを有効にしておくことも案内されています。連絡先の整理はグループ分け(セグメント)の記事も参考になります。

Mailchimpから乗り換えるときは、連絡先は移せても、自動メールは作り直す

乗り換えは、連絡先の移行より自動メールの作り直しに時間がかかります。 Omnisendの公式ヘルプによると、MailchimpとKlaviyoについては専用の移行ツールがあり、CSVを書き出さなくても連絡先を取り込めます。購読状況と同意の日時も移せます。(Omnisendヘルプ:移行、2026年10月19日確認)

移行の手順は次のとおりです。

  1. 旧サービスから連絡先、セグメント、自動メールの内容、テンプレートを書き出す
  2. Shopifyをつなぐ
  3. 購読者を取り込み、メール購読の状態を設定する
  4. 送信ドメインを認証する(SPF、DKIM、DMARC)。手順はドメイン認証の記事にあります
  5. 自動メールを作り直す
  6. テンプレートを作り直す、またはHTMLを取り込む
  7. 送信量を少しずつ増やす

自動メールは自動で引き継がれず、ワークフローのエディタで、トリガー・メッセージ・待ち時間・分岐を合わせて作り直します。連絡先の取り込みは通常1〜24時間、ワークフローとテスト込みの全体で最大5営業日と案内されています。新旧のアカウントは、すべて確認できるまで両方残しておきましょう。連絡先が250人を超えるアカウントは、Omnisendの無料の移行サービスの対象です。

乗り換えのときに避けたいのは、重複送信です。Mailchimpのウェルカムメールを止めないままOmnisendでも動かすと、同じお客さんに2通届きます。切り替える日を決め、旧側の自動メールを止める順番をメモしてから進めましょう。

どちらを選ぶかは、手元の状況で決まる

判断の基準は、「いま自動メールを動かしているか」「連絡先がいくつか」です。

  • 自動メールをこれから始める、Shopifyの店で登録者が250人以下:Omnisendの無料プランで、あいさつメールとカゴ落ちメールを作って試す
  • Mailchimpの無料プランで一斉配信だけ続けている:自動メールが必要になった時点で、Mailchimpの有料プラン(Essentialsのステップ数の上限を確認)か、Omnisendの無料プランかを、同じ人数・同じ送信数で比べる
  • すでにMailchimpの有料プランで自動メールが安定している:移行の手間を見積もり、困っている点がなければそのまま続ける
  • 商品別の細かな条件分岐が必要:両社のフローで、必要な条件が組めるかを確認してから選ぶ
  • 大規模なKlaviyoとの比較も気になる:OmnisendとKlaviyoの比較、Shopify標準のメール機能との比較はOmnisendとShopifyの比較、GetResponseとの比較はGetResponseとOmnisendの比較を参照

料金の出典 · 2026-09-06

よくある質問

Omnisendの無料プランとMailchimpの無料プランで一番大きな違いは?

自動メール(フロー)です。Mailchimpの無料プランには含まれず、Essentials以上で使えます。Omnisendは無料プランを含め、料金ページで自動配信のワークフローが案内されています。メール月500通・連絡先250人という枠は同じです。

Mailchimpから連絡先をOmnisendへ移せますか?

はい。Omnisendには、Mailchimp用の移行ツールがあります。ただし自動メールとテンプレートは作り直しが必要です。

無料プランで両方を並行して試せますか?

試せます。ただし、同じお客さんに同じ内容のメールが2通届かないよう、ウェルカムメールなどの自動メールは片方だけを動かしてください。

料金はどちらが安いですか?

連絡先の数、送信数、必要な機能で変わります。この記事の表は2026年10月19日時点の公式の枠で、自店の連絡先数を入力した見積もりを同じ通貨で並べて比べてください。

次の一歩は、Omnisendの無料プランであいさつメールを1本作ること

最初にやることは1つです。Omnisendの無料プランに登録し、Shopifyをつないで、登録直後のあいさつメールを1本作って動かします。そのうえで、Mailchimpで運用中の自動メールがあれば、同じ内容を作り直すのにかかる手間を測ってください。運用中のMailchimpがなければ、無料プランの範囲(250人・月500通)で、カゴ落ちメールまで広げられます。

確認した公式資料(2026年10月19日確認)