
販売が中心ならShopify、サイトづくりが中心ならWixも候補
商品を売ること自体が事業の中心で、注文管理や決済の設定を最初から整えたいなら、Shopifyから試すと判断しやすくなります。会社紹介やブログなどのサイトが先にあり、そこに少数の商品を足したいなら、Wixも比べる価値があります。
どちらもプログラミングなしでネットショップを作れます。違いは、何を中心に設計されたサービスかという点と、日本で使える決済の組み合わせ方にあります。決済手段は、お客さんが購入できるかどうかに直結するため、デザインより先に確認しましょう。
本稿は2026年10月19日に、Shopifyの日本向け公式料金ページと、Wixの公式ヘルプ・料金ページ・ネットショップ機能のページを確認した内容です。Shopifyの金額は日本円の表示です。Wixの日本向け現行料金は、今回の確認では公式ページから取得できず未確認のため、金額は載せていません。契約画面の表示で確認してください。
自社ストア同士の運営体制を比べる記事はShopifyとWooCommerceの比較、モール型との違いはShopifyとEtsyの違いにあります。
最初に確認するのは、日本で使える決済の組み合わせ
Wixは日本で自社の決済機能(Wix Payments)を使えず、外部の決済サービスを接続します。Shopifyは自社の決済(Shopify ペイメント)の料率が料金ページに載っています。 開店準備では、この違いが設定の手間と手数料の見え方に影響します。
Wixのヘルプには「現在、日本のユーザー様は Wix Payments をご利用いただけません」と書かれています。日本向けのヘルプが挙げる接続先は、PayPal、Stripe、KOMOJU、Square、KOMOJU経由のスマホ決済・あと払い(ペイディ)・楽天ペイです。クレジットカード決済は、複数の決済サービスを同時に接続して処理することはできないと案内されています。(Wix公式ヘルプ:Wix Payments の手数料、お住まいの国で利用可能な決済代行サービス、2026年10月19日確認。どちらのページにも更新日の表示はありません)
Shopifyの日本向け料金ページでは、Shopify ペイメントのオンラインカード料率がBasicで3.55%+0円、Growで3.4%、Advancedで3.25%、Plusで2.9%と表示されています(Shopify公式料金、2026年10月19日確認)。
選ぶときは、次の3点を紙に書き出してください。
- 受け付けたい支払い方法(カード、コンビニ、後払いなど)
- その支払い方法を、各サービスの日本向けの設定で受け付けられるか
- 決済会社への手数料と、プラットフォーム側の取引手数料
3番目は見落としやすい点です。Shopifyは、Shopify ペイメント以外の決済サービスを使うと、プランごとの取引手数料がかかります。日本向け料金ページの表示は、Basic 2%、Grow 1%、Advanced 0.6%、Plus 0.2%です。詳しい計算はShopifyの手数料にまとめています。
料金は、月額より「売り始めるまでの条件」で比べる
Shopifyは3日間の無料体験のあと3か月150円の期間があり、Wixは決済を受けるのに有料プランが必要です。 月額の安さだけでなく、売れる状態になるまでに何が必要かを並べると、比較しやすくなります。
Shopifyの日本向け表示は次のとおりです(2026年10月19日確認)。
| プラン | 月払い | 年払い(月換算) | スタッフアカウント |
|---|---|---|---|
| Basic | 4,850円 | 3,650円 | 含まない |
| Grow | 13,500円 | 10,100円 | 5 |
| Advanced | 58,500円 | 44,000円 | 15 |
無料体験は3日間で、ページには「その後3か月間は月額150円」と表示されています。FAQによると、対象は「ほとんどのプラン」で、体験にクレジットカードは不要です。150円の期間が終わると標準料金に切り替わるため、予算は標準料金で組みましょう。プランの選び方はShopifyの料金ガイドで扱っています。
Wixは、無料でもストアを作り始められますが、決済を受けるには有料プランへの切り替えが必要です。ネットショップ機能のページにそう書かれています。また、有料プランには14日間の返金保証があります。ただしWixの案内では、対象は最初に有料プランへアップグレードしたときです。(Wix 料金、Wix ネットショップ、2026年10月19日確認。この2ページは日本向けの表示ではないため、金額は転記していません)
Wixの日本向けプラン名と月額は、契約画面で確認してください。比較表をつくるときは、同じ条件にそろえて、次の項目を書き入れます。
- 月額(月払いか年払いか、税込か)
- 決済サービスの手数料
- ドメイン、テーマ、アプリの費用
- 初年度限定の割引と、更新後の通常料金
商品数や販売先が増えたときの運営を想像する
開店時は大きな差が見えにくく、商品数・販売先・担当者が増えたときに、どちらが運営しやすいかが分かれます。 最初の1か月だけでなく、1年後の自店を想像して選びます。
Wixのネットショップ機能のページには、Core・Business・Business Eliteの各プランで商品数の上限が5万点であること、3つの有料プランでカゴ落ち回復(カートに入れたまま購入しなかった人への自動メール)が使えることが載っています(2026年10月19日確認)。日本向けのプランとの対応は、契約画面で確認してください。
Shopifyは、料金ページに在庫ロケーション(在庫を置く拠点)の数とスタッフアカウント数がプランごとに載っています。Basicは在庫ロケーション10、スタッフアカウントを含みません。Growは5人、Advancedは15人です。店主1人で始めるならBasicで足りるかを見て、手伝う人が増えた時点でGrowを検討する、という順番が目安になります。
販売先を増やす予定も整理しましょう。SNS、モール、実店舗のどれに広げるかで、必要な連携は変わります。どの連携が自店の使うサービスに対応しているかは、各サービスのアプリ一覧や公式ヘルプで確認します。
例として、ハンドメイド雑貨を扱う個人店を考えます。最初は商品10点を自社サイトで売り、半年後に定期的な新作を増やすとします。この場合、商品の追加、在庫の更新、注文ごとの発送連絡という作業が毎週発生します。管理画面でこの3つを無理なく続けられるかを、無料体験の間に確かめるのが現実的です。
どちらにも向く人と向かない人
Shopifyは「商品を売る店」、Wixは「サイトに販売を足す」使い方に合わせると選びやすくなります。
Shopifyが向くのは、次のような人です。
- 商品の販売と注文管理を、最初の目的にしている
- 決済の料率を、プランごとの表示で見比べて決めたい
- 将来、スタッフや販売先が増える可能性がある
Wixが向くのは、次のような人です。
- 会社や活動の紹介サイトを先に作り、その中で商品を扱いたい
- 使いたい決済サービス(PayPal、Stripe、KOMOJUなど)が決まっている
- 商品数が少なく、販売機能を最小限にしたい
Shopifyが向かないのは、商品販売をほとんど行わず、紹介ページだけで十分な場合です。その場合、ストア向けの契約を持つ意味は小さくなります。
無料体験で確かめる手順
どちらを選ぶ場合も、代表商品を1点登録して、購入の直前まで進めるのが確実です。 次の順に確かめましょう。
- 代表商品を1点登録する(写真、説明、価格、在庫)
- 配送方法と送料を設定する
- 使いたい決済方法を設定し、購入画面に表示されるか見る
- スマートフォンで商品ページと購入画面を開く
- 注文が入ったとき、通知がどこに届くかを確認する
Shopifyの新規ストアは3日間の無料体験で、ここまで進められます。3日で終わらない場合は、まず1〜3だけを終え、体験後の月額を標準料金で確認してから続きを進めます。
Wixを試すときは、無料のままデザインと商品登録を進め、決済の接続は有料プランへ切り替えて確認します。返金保証の対象は最初のアップグレードに限られる点に注意しましょう。
初期設定の順序はShopifyの始め方にまとめています。
料金の出典 ·
よくある質問
ShopifyとWixで、決済手数料は変わりますか? 変わります。Shopifyは、Shopify ペイメントのカード料率に加え、外部決済の取引手数料がプランごとに設定されています。Wixは日本ではWix Paymentsを使えないため、接続する決済サービスの手数料を確認します。
日本でコンビニ払いや後払いを使えますか? Wixのヘルプでは、KOMOJU経由のあと払い(ペイディ)やスマホ決済などが接続先に挙がっています。Shopifyでの対応は、使うアプリや決済サービスごとに確認してください。
どちらも無料で始められますか? Shopifyは3日間の無料体験、その後は割引期間を含む有料プランです。Wixは無料プランでストア作成を始められ、決済を受けるには有料プランが必要です。
次の一歩は、Shopifyの無料体験で代表商品を1点登録すること
販売を中心にしたネットショップを始めるなら、Shopifyの新規ストア無料体験で、代表商品の登録から決済設定の確認までを進めてください。決済方法と、体験後の標準料金を確認できれば、Wixと並べた比較も具体的になります。
確認した公式資料(2026年10月19日確認)


