
ZipchatとRep AIの最大の違いは、料金を何で数えるか
ZipchatとRep AIは、どちらもShopifyのストアに入れるAIチャットボットです。お客さんの質問に答え、商品を案内し、必要なら人に引き継ぎます。機能の名前だけを並べると似て見えますが、料金の数え方が違います。 Zipchatは「AIが送った返信の数」、Rep AIは「ストアへの訪問者数」を基準にしています。
- 問い合わせや相談の件数が読みやすく、月々の費用を返信数で決めたいなら、Zipchat。
- 訪問者が増えるほど費用が上がる料金でも、提案型の接客(迷っている人への声かけ)や追加の連携を重視するなら、Rep AIも候補。
本稿は、2026年10月19日に確認した両社の公式料金ページ、Zipchatの公式Shopify連携ページ、Rep AIの公式サイトとShopify App Storeの掲載をもとにしています。Zipchat単体の料金はZipchatの料金の記事、Zipchat以外の候補も含めた一覧はZipchatの代替サービスの記事にまとめています。
比較表:料金、無料体験、連携、引き継ぎ
まず、公式に確認できた事実を表にします。確認日はすべて2026年10月19日です。
| 見るところ | Zipchat | Rep AI |
|---|---|---|
| 料金の数え方 | AIが送った返信の数(1メッセージ=1返信) | ストアの訪問者数(Shopify App Storeの掲載) |
| 最初の料金 | Starter:月払いで月額80ドル、年払いなら月額換算64ドル | App Store掲載ではStarter月額104ドル(年払い995ドル)。公式サイトには「月額49ドルから」の表記 |
| 無料体験 | 全プランで7日間 | 公式サイト:全プランで14日間(カード登録不要) |
| 対応言語 | 全プランで全言語。お客さんの言語を検出して返信 | 公式サイトに記載なし。App Storeの対応言語欄は英語のみの表示 |
| 人への引き継ぎ | 全プランに「Human Escalation」 | 人への自動振り分けあり。会話履歴も渡す |
| 主な連携 | Shopify、WooCommerce、BigCommerce、Zendesk | 175以上の連携。Klaviyo、Gorgiasなど |
| チャネル | サイト内チャット、WhatsApp、Instagram DM、Messenger、メール | サイト内、メール、Facebook、Instagram、WhatsApp |
出典はZipchat 料金ページ、Rep AI 公式サイト、Rep AI 料金ページ、Shopify App Store:Rep AIです。Rep AIの料金は、公式サイトの表記とApp Storeの掲載で見える数字が異なります。申し込み前に、画面に出る自店のプランの金額を必ず確認してください。
料金は、返信数と訪問者数のどちらが自店に合うかで決まる
結論から言うと、問い合わせの量を見積もれる店は返信数課金、訪問者が多くて問い合わせが少ない店は訪問者数課金で、費用のぶれ方が変わります。
Zipchat:AIの返信数で数える
Zipchatは、AIが送ったメッセージ1通を1返信と数えます。公式の料金ページ(2026年10月19日確認)では、プランごとに次の返信数が含まれています。
- Starter:月750返信(月払い80ドル、年払いは月額換算64ドル)
- Pro:月3,000返信(年払いの月額換算240ドル)
- Scale:月6,000返信(年払いの月額換算480ドル)
- Scale Plus:月14,000返信(年払いの月額換算960ドル)
返信数が足りなくなったときの追加パックは、Starter・Pro・Scaleが250返信49ドル、Scale Plusは500返信49ドルです。Proは3つのAIエージェント、学習ページは75,000まで、チームメンバーは全プランで無制限と案内されています。契約期間の縛りはなく、初回の支払いには30日間の返金保証があります。年払いの未使用月は返金されません。
数え方の例を挙げます。お客さんが「サイズを教えて」と聞き、AIが2回返信して絞り込み、さらに1回で商品を案内したなら3返信です。1つの相談が長くなるほど、返信数が増えます。 自店の相談がどれくらい往復するかを、最初の1〜2週間で見ておくと月の消費量が読めます。
Rep AI:訪問者数で数える
Shopify App Storeの掲載では、Rep AIは訪問者数ベースの料金です。
- Pay-as-you-Grow:インストール無料、月100訪問者まで無料
- Starter:月額104ドル(年払い995ドル)、月10,000訪問者まで、商品1,000点まで
- Basic:月額209ドル(年払い2,006ドル)、25,000訪問者まで
- Standard:月額368ドル(年払い3,528ドル)、50,000訪問者まで
- 追加の訪問者は、1,000人ごとに12ドル
各有料プランは14日間の無料体験つきと表示されています(App Store掲載、2026年10月19日確認)。一方、Rep AIの公式サイトは「AI Support Agentは月額49ドルから、AI Sales Agentは99ドルから」という表記で、2つの掲載で見える金額が異なります。公式サイトの料金ページ本体からは、プランごとの金額を読み取れませんでした。このため、Rep AIの料金は、体験を始める画面で自店の訪問者数に対する金額を確認するのが確実です。
自店ではどちらが合うか
自店の数字で次の2つを出してみましょう。
- 月の問い合わせ・相談の件数(チャットやメールの履歴から)
- 月の訪問者数(Shopifyのアナリティクス)
問い合わせが少なく訪問者が多い店は、返信数課金のほうが費用を抑えやすい傾向があります。逆に、訪問者が少なく、一人ひとりに積極的に声をかけて売上を伸ばしたい店は、訪問者数課金でも負担が小さい範囲に収まります。ここは自店の数字に依存するので、実数で試算してください。
できることの違い:Zipchatは相談と注文対応、Rep AIは声かけと売上提案
どちらも商品案内と問い合わせ対応ができます。違いは、公式の説明が重く置いている場面です。
Zipchat:Shopifyの商品・注文データを読んで答える
Zipchatの公式Shopify連携ページ(2026年10月19日確認)によると、ShopifyのAdmin APIから商品、コレクション、ページ、ポリシーを読み取って学習し、注文状況の確認もできます。
- 注文状況:メールアドレスや電話番号で顧客を照合し、配送状況や到着予定を案内
- 商品のおすすめ:バリエーション、価格、在庫を含めたカタログを読んで案内
- カート回復:カートの金額や離脱の動きなどをきっかけに声をかける
- 割引:Agentic Skills(外部ツールとつなぐ拡張機能)で、一度きりの割引コードをチャット内で発行
- 設置:Shopify App Storeからインストールし、コードやテーマの編集は不要と案内
設定の流れや具体的な使い方は、商品おすすめの記事で扱っています。
Rep AI:迷っている訪問者に先に声をかける
Rep AIの公式サイトとApp Storeの掲載では、訪問者のためらいや購買意欲を検知して会話を始める「提案型」のAIが前面に出ています。商品ページのウィジェット、会話での商品探し、注文状況の確認、キャンセル・住所変更・返品交換などの購入後対応、クロスセル・アップセル、レビュー依頼、Klaviyoと同期する購買者インサイトが案内されています。
売上を伸ばす用途を重視するなら、Rep AIの機能の並びは合います。一方で、公式サイトが挙げる効果の数字(CVRの向上率、チケット削減率など)は、ベンダー自身の主張です。自店で同じ結果になるとは限らないため、体験期間中に自店のデータで確かめましょう。
連携と人への引き継ぎは、普段の運用ツールで選ぶ
すでにヘルプデスクやメールツールを使っている店は、そこへどうつながるかが選ぶ決め手になります。
- Zipchat:Shopifyに加えて、WooCommerce、BigCommerce、Zendeskと連携。Magento、Wix、Webflow、Salesforce Commerce Cloudはスクリプト経由。全プランでAPI利用も可能。
- Rep AI:公式サイトは175以上の連携を案内。Shopify App Storeの掲載ではAttentive、Gorgias、Klaviyo、Postscript、Tapcart、Zendeskを挙げています。
人への引き継ぎは、どちらも用意されています。Zipchatは「Human Escalation」が全プランに含まれ、複雑な相談や特別な依頼、お客さんが人を望んだときにチームが対応する形です。Rep AIは、複雑な問い合わせを会話履歴つきで人に回すと説明しています。引き継ぎの設計の考え方は、Zipchatの人への引き継ぎの記事で詳しく扱っています。
営業時間外に人がいないとき、どこへつなぐか。ここは両方とも、体験期間に自店の設定で確かめる項目です。
日本語で運用したいときに確認すること
Zipchatの公式料金ページは、全プランで全言語に対応し、AIがお客さんの言語を検出して最初のメッセージから同じ言語で返信すると案内しています。日本語の接客を考えている店には、確認しやすい記述です。
Rep AIは、公式サイトに対応言語の記載が見当たりませんでした。Shopify App Storeの説明文には、お客さんの言語で返信するとありますが、対応言語の欄は英語のみの表示です。日本語で使う場合は、体験期間中に日本語で実際にやり取りして、返信の自然さと正確さを確認するのが確実です。
日本語での確認は、次のような質問を両方に同じ内容で投げると比べやすくなります。
- 「土曜までに届きますか」のような到着日の質問
- 商品名を少し省略した問い合わせ
- 返品・交換の条件を聞く質問
AIが確約できない到着日を約束していないか、商品を取り違えていないかを見ます。日本語での運用全般は、Zipchatの日本語対応の記事も参考になります。
迷ったときの選び方と、最初の一歩
選び方を、次の問いに整理します。
- 費用を何で見積もりたいか。 問い合わせの量なら返信数のZipchat、訪問者の規模ならRep AI。
- 主な目的は何か。 注文状況や商品の質問への対応が中心ならZipchat、訪問者への先回りの提案による売上の積み上げが中心ならRep AI。
- 日本語の接客をするか。 全言語対応が公式に書かれているZipchatは確認しやすく、Rep AIは体験で確かめる項目が増えます。
- 今使っているツールとつながるか。 Zendeskを使うなら両方、GorgiasやKlaviyoを使うならRep AIの連携一覧を確認します。
Zipchatは、7日間の無料体験で試せます。体験の期間が短いので、始める前に試す質問を10〜20個、紙に書き出しておくと、期間を使い切れます。試す質問は、実際に過去に届いた問い合わせから選ぶと、自店に近い結果が出ます。
Zipchatの料金の詳しい見方は料金の記事に、ほかのチャットボットとの比較はAIチャットボットの比較記事に載せています。チャット機能の範囲で比べたいなら、TidioとZipchatの比較やGorgiasとの比較も使えます。
| プラン | 月額(USD) | 月間AI返信数 |
|---|---|---|
| Starter | $80 | 750 |
| Pro | $300 | 3,000 |
| Scale | $600 | 6,000 |
料金の出典 · 2026-10-03
よくある質問
ZipchatとRep AIで、月額が安いのはどちらですか?
数え方が違うため、単純には比べられません。Zipchatは月750返信のStarterが月払いで80ドル、Rep AIはApp Storeの掲載でStarterが月額104ドル(月10,000訪問者まで)です。Rep AIの公式サイトには、これより低い「49ドルから」の表記もあります。自店の問い合わせ数と訪問者数で試算してください。
Rep AIは日本語に対応していますか?
公式サイトに対応言語の記載は見当たりませんでした。Shopify App Storeでは、説明文でお客さんの言語での返信をうたう一方、対応言語欄は英語のみです。日本語で使うなら、無料体験で実際に日本語でやり取りして確認しましょう。
無料体験の長さは同じですか?
違います。Zipchatは全プランで7日間、Rep AIは公式サイトで全プラン14日間(カード登録不要)と案内されています(2026年10月19日確認)。
どちらも人に引き継げますか?
はい。Zipchatは全プランにHuman Escalationが含まれ、Rep AIは複雑な問い合わせを会話履歴つきで人に回します。引き継ぎ先の設定は、体験期間に自店のツールで確かめましょう。
Shopify以外のストアでも使えますか?
Zipchatは、Shopifyのほか、WooCommerce、BigCommerce、Zendeskとの連携が案内されています。Rep AIも、公式サイトでWooCommerceやSalesforce Commerceなどの連携を挙げています。
次の一歩は、Zipchatの7日間の無料体験で自店の質問を試すこと
費用を問い合わせの量で見積もりたい、日本語を含む複数の言語で接客したい、という店は、Zipchatの無料体験から始めるのが進めやすい選択です。体験を始める前に、過去の問い合わせから試す質問を10〜20個選び、体験の終了日と、そのあとに続くプランの金額を申込み画面で確認しておきましょう。
確認した公式資料(2026年10月19日確認)






